もうじき父の一周忌。
お坊さんの手配等の準備がどの程度進んでいるのか気になり、実家の母に電話を掛けた。
私:どげん?元気しとると?
母:元気じゃなか~。ずーっと熱の下がらんでさ。微熱やけん、病院行くほどじゃなかと。
お父さんの(仏壇の)世話もあるし寝込んどくわけにもいかんけん、きつかけど動きよる。
花も変えてやらんといけんし、おかずもお父さんの好きなものば作ってやって、ペラペラペラ・・・
と、毎度変わらず体の不調を際限なくしゃべり続ける母に、元気そうだとひとまず胸をなでおろす私であった。
去年の3月3日に愛猫タマが旅立ち、17日に父が亡くなった。
一昨年までは春の訪れに心踊らせるばかりだった弥生の月は、喪失の記憶が影を落とす季節となった。
私の部屋から見える桜の木の下にタマは眠っている。もう土に還った頃だろうか。
どれくらいで動物の骸は土に還るのだろう。私の亡骸もタマの近くに埋めて欲しいけれど、
人間の場合は死体遺棄になるから難しいだろうな。写真の中のタマに語り掛けながら、そんな詮無いことをつらつら考えた。
年を取るごとに自分の死に方ばかりに意識が向くようになった。
死は避けようがないが、苦しむのは嫌だ。周りに迷惑をかけてまで生き永らえるのも本望ではない。
寝たきり、認知症、その他不治の病に罹ってしまったら人の手を煩わせたり末期の苦しみにさいなまれる前に死なせて欲しいと思う。
花は桜木 人は武士。散り際の美しさ、潔さを至上としてきた日本人なのに、なぜ安楽死の議論が進まないのか。
社会保障費が国の財政を圧迫しているというけれど、スウェーデンに倣って無駄な延命をやめ、
ザルになっている診療報酬の審査を厳格化すればかなりの節税になると思うのだが。
診療報酬の水増し請求は半ば公然の秘密みたいになっており、医師会がそれを知らないわけはない。
医療現場で日常的に行われている診療報酬の虚偽申請について、私は現役の医師から直接話を聞いた。
その先生は"まわりはみんなやっているけど自分は絶対にやらない"、と怒りをにじませながら仰っていた。
一度手にした既得権益を手放すのは誰にとっても容易ではないらしい。あぁ情けなや。
お坊さんの手配等の準備がどの程度進んでいるのか気になり、実家の母に電話を掛けた。
私:どげん?元気しとると?
母:元気じゃなか~。ずーっと熱の下がらんでさ。微熱やけん、病院行くほどじゃなかと。
お父さんの(仏壇の)世話もあるし寝込んどくわけにもいかんけん、きつかけど動きよる。
花も変えてやらんといけんし、おかずもお父さんの好きなものば作ってやって、ペラペラペラ・・・
と、毎度変わらず体の不調を際限なくしゃべり続ける母に、元気そうだとひとまず胸をなでおろす私であった。
去年の3月3日に愛猫タマが旅立ち、17日に父が亡くなった。
一昨年までは春の訪れに心踊らせるばかりだった弥生の月は、喪失の記憶が影を落とす季節となった。
私の部屋から見える桜の木の下にタマは眠っている。もう土に還った頃だろうか。
どれくらいで動物の骸は土に還るのだろう。私の亡骸もタマの近くに埋めて欲しいけれど、
人間の場合は死体遺棄になるから難しいだろうな。写真の中のタマに語り掛けながら、そんな詮無いことをつらつら考えた。
年を取るごとに自分の死に方ばかりに意識が向くようになった。
死は避けようがないが、苦しむのは嫌だ。周りに迷惑をかけてまで生き永らえるのも本望ではない。
寝たきり、認知症、その他不治の病に罹ってしまったら人の手を煩わせたり末期の苦しみにさいなまれる前に死なせて欲しいと思う。
花は桜木 人は武士。散り際の美しさ、潔さを至上としてきた日本人なのに、なぜ安楽死の議論が進まないのか。
社会保障費が国の財政を圧迫しているというけれど、スウェーデンに倣って無駄な延命をやめ、
ザルになっている診療報酬の審査を厳格化すればかなりの節税になると思うのだが。
診療報酬の水増し請求は半ば公然の秘密みたいになっており、医師会がそれを知らないわけはない。
医療現場で日常的に行われている診療報酬の虚偽申請について、私は現役の医師から直接話を聞いた。
その先生は"まわりはみんなやっているけど自分は絶対にやらない"、と怒りをにじませながら仰っていた。
一度手にした既得権益を手放すのは誰にとっても容易ではないらしい。あぁ情けなや。