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2019.07.19 21:15|日々のこと
どうしても許せない人がいる、忘れたくても忘れられない辛い思い出がある。

長く生きていれば誰しもそういう対象のひとつやふたつあると思いますが、人間の脳には本来そんな辛い記憶を
消そうとする働きがあるとききます。その記憶を抱えたままでは生きていくのが困難なほどの壮絶な体験の記憶は、
人間に備わった生存本能によって無意識下へと送られるといいます。

だから、虐待を受けた人達がその部分の記憶だけすっぽり抜け落ちていたりするのはごく自然な事だと言えます。
しかし人間の高度な脳を持ってしても記憶そのものを消すことはできないらしく、辛い記憶は無意識の領域で
生き続けるそうです。忘れていた過去の辛い体験が何の前触れもなく脳裏に蘇るのは、何らかの出来事が
引き金になり眠っていた記憶が呼び覚まされるから。

理由はわからないけれども、常に不安である、些細な事で怒りが爆発する、
自分と世界との間に見えない壁を感じる、周囲からの疎外感を感じる・・・。
人知れず生き辛さを抱えている人達は、無意識下の辛い記憶にそうとは知らず
人生を支配され、苦しんでいるのです。またそういった人達の多くは、心の裡に周囲への激しい
怒りを抱えて生きています。

彼らが抱える強烈な怒りが自分へと向かった場合、自傷行為や自殺行動を引き起こす要因になりますが、
その怒りが他者へと向かってしまう人間は虐待の加害者になったり、見ず知らずの他人を傷つける事件を
起こすことが少なくないといいます。

この怒りの発端は多くは歪んだ親子関係によるものです。親の過干渉、無関心、暴力、暴言。
子供の心に澱のように沈殿した悲しみや寂しさは、まるで淀んだ川底に堆積するヘドロのように
重く腐臭を放つ怒りとなって、大人になっても執拗に私たちを苦しめます。それどころか月日とともに
じわじわと私たちを蝕み続け、時には人生を破滅に導くほどの破壊力を持つようになります。
この怒りはあまりに強く根深いために、昨今流行のアンガーマネジメントの手法はまったく役に立ちません。

では、どうすればこの怒りを鎮めることができるのか。
もし怒りを感じたら、その下にある自分の本当の感情に気付いてあげるのです。
寂しかった、悲しかった、不安だった、怖かった、悔しかった、恥ずかしかった・・・。
怒りの下には、今まで怒りに隠れて見えなかった自分の素直な気持ちが隠れているはずです。
そして、自分がその思いを認めてあげるのです。たとえどんなにネガティブな感情であったとしても、
自分を責めず否定もせず、自分の心の声を肯定して受け止めてあげることです。

これを根気強く続けていけば、どれだけ時間がかかろうともいつの日かしつこい怒りは薄れていき、
自分を苛んでいた正体不明のモヤモヤは晴れるはずです。

”怒りに囚われた小さな子供”は、私自身でもあります。
自分を愛することを少しずつ学び直している段階で、未だ立て直す途上にあります。
はっきりとした手応えと言えるほどのものでもないけれども、つかみどころはないなりに何となく
明るい未来が見えるような気がしてきたところです。

晴れて怒りを手放せる日が来たなら、自分が生まれ変わった記念日にしようと考えて頑張っています。

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Author:nonogu
永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん一人、アルバイトの男の子一人。主な栽培品目はネギ、アスパラ、落花生、ほうれん草など。

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