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2020.02.13 06:13|農業
ハウスにまいたホウレンソウの株間を広く取り過ぎたかなと思い、手持ちの春用タネを
すき間にまいていったのが十日前。その黒葉スイングがぽちぽち発芽してきた。

DSC008941.jpg
ハンターと黒葉スイング。だいぶ大きさに差がついてしまったが、間引き収穫していけば問題ない。

植物のタネにも寿命があり、ホウレンソウの場合それは2年程度と言われている。ネギは一年と短く、豆類やウリ科など
タネの大きいものほど寿命が長くなる傾向らしい。らしいのだが、実は今回まいた黒葉スイングは4年前に買ったもの。
4年も経てばさすがに発芽率は低くなってしまっているが、それでも6~7割方発芽した。

ホウレンソウは2年くらい経った古種の方が発芽揃いは良いと、じぷしい農園の東山さんも仰っているくらいで
私も東山さんの記事を読んで以来、去年一昨年の余り種を気にせず使っている。寿命が短いとされる小ネギも、
一昨年くらいに3年以上経った黒泉夏用をダメ元でまいてみたら、まったく問題なく芽を出し、逆にびっくりした。
もちろん、ホウレンソウ・小ネギともにその後も順調に生育し、ちゃんと商品として出荷できた。

小ネギは失敗した時のリスクが高すぎるけれども、ホウレンソウは一年かそこいら寝かせておいた方が良いんじゃ
なかろうかと考え、この話を種屋の営業マンに話したところ、『・・・誰ですか、そんなこと言ってるのは
とただならぬ語気で反論された事がある。そりゃあ、”古種の方が良く芽が出る”なんて吹聴されたら種苗会社は
たまったもんじゃあないだろう。だからその時は彼の顔を立てて(?)しおらしく反省してみせたのだが・・・。

結論は、わざわざ種を寝かせるほどの利点はないが、余り種を2年ばかり持ち越して使う分には何の問題もない。
ただしこれはホウレンソウと小ネギという私の限られた経験からの話で、冷蔵庫内など温度や湿度の変化が
少ない環境下での保管という条件付きなのであしからず。
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nonogu

Author:nonogu
永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん3人、後継者候補のアルバイト男性一人に研修生一人。主な栽培品目はアスパラ、ネギ、ホウレンソウ、ニンニク、里芋、落花生。

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