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2021.08.19 21:04|農業
倒伏した小ネギを散髪しました。品種は黒泉夏用。
味の良さ・生育の早さ・独特の色味に魅せられ長年作り続けてきましたが、
ここ最近の多雨と多湿条件下では、味の良さの証明である柔らかさが裏目に出てしまいました。
味の良さと管理のしやすさを両立する難しさを痛感した次第です。

通常、倒伏したネギの取り扱いは、

①出来るだけ真っ直ぐにして売ってしまう
②引っこ抜いて葉を切り違う畑に移植する
③引っこ抜いて廃棄

のどれかなのですが、今回は収穫できるネギに余裕があったので、散髪して伸びるのを待つことにしました。
曲がりがひどいものは地際でカットし、軽症のものは葉を長めに残します。散髪から次の収穫までの日数は
貴重なデータですので、正確に記録しておかねばなりません。

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今日は重症の畝の半分を散髪しました。せっかく育ったネギを収穫せずに切るというのは、我が身を切られるような、
まさしくダンソウ(断葱)の思いであります。いや違うか、断腸の思い、ですね。断腸の思いなんて言葉、
日常生活で使うことは滅多にないですからもう一回言います。断腸の思いであります!
2021.08.18 20:55|農業
盆休開けのK君とパートさん達が出勤する今日から永香農園は本格始動。
雨続きで売上できなかった分を8月後半までに取り戻さねばならない。

しかし、ほぼ毎日雨が降り続いた畑にはヘドロ臭が漂っている。
頼みの綱のモロヘイヤにしても、多すぎる雨と日照不足で畑によっては早くも花が咲き始めた。
その他ブイブイ被害がひどかったり、葉がきれいなところはズブズブで足を踏み入れることさえ出来なかったりと、
かなり厳しい状況。できることは限られているが、根菜類が採れ始める9月中旬までは何とか引っ張りたい。

午後、事務所で小ネギの皮むきをしていると、地元の農家さんが市役所の人を伴って訪ねてきた。
夫は発熱して休養中につき私が対応。この辺りの農家を訪問し、今回の豪雨による作物や機械等、
被害の実態調査をしているのだという。彼らの話を聞いていると、作物で相当の被害が出ている模様である。
ニンジン、ゴボウは壊滅的な状況。サツマイモも根腐れ間違いなし。水害に強い稲も例外ではないらしい。
うちのサツマイモ、落花生、里芋は大丈夫だろうか。心配である。

『こりゃあ秋から野菜の値段が跳ね上がるばい』夫の友人のYさんが神妙な面持ちで呟く。

・・・干ばつで300リットルの水を必死にまいた後に、今度は大雨で水を掃き出すなんて、
何をしてるこっちゃわからんがね。ほんまに農業っちゅうのは因果な商売やな・・・(by夫)


20年前から上がらない、むしろ下がり続ける野菜価格に対し、上がり続ける資材価格と人件費。
毎年のように起きる自然災害。農家の苦労が報われる時代は来るのだろうか。

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(左)大雨で崩れた畑の斜面。(右)ズブズブで入ることができない21号のモロヘイヤ畑。
2021.08.17 14:47|料理とパン、お菓子
お盆期間中、暇に飽かせて漬物の類いを色々と作りました。
新生姜の甘酢漬けとか、きゅうりの味噌粕漬けなど。
昨日はきゅうりと新生姜の甘酒漬けなるものを作ったのですが、材料を見ても
まったく味の予想がつかず、いったいどんな味になるんだろうと出来上がりが楽しみでした。

材料は、きゅうり、梅干し、糀甘酒、新生姜。きゅうりを叩いて割り、梅干しの果肉も包丁で叩いてなめらかにし、
千切りにした新生姜も混ぜ、最後に甘酒を加えて全体を混ぜる。これだけです。
翌日以降が美味しいとあったので、今朝の食卓に少しだけ出してみました。
甘みの中に新生姜のピリッとした辛みが混ざり合った不思議な味。
ご飯のおかずでもいいけれど、酒の肴にいいですね。

味覚はとても保守的で、予想もつかない味を人間は避ける傾向にあるときいたことがあります。
子供の頃から慣れ親しんだ味が一番美味しく感じると。

うちの夫が子供の頃食べていた納豆には砂糖が入っていたそうです。
甘納豆というものがあるくらいだから、そんなに変な食べ方でもないかと思いますが、
砂糖入りの納豆を食べたことがない私はいまいち美味しそうな想像が出来ない。
だから、もし出されたとしても食べられないかも知れません。
あぁ、もうひとつ、関西人には当たり前だけど、九州人にはこの上なく違和感のある食べ物がありました。
ところてんの食べ方です。ところてんには酢醤油に白ごまやネギをかけて食べるもの、と固まっている
私に対し、夫はところてんには絶対に黒蜜!と主張して譲りません。狭い日本でも地域によって
食文化は様々ですね。

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(左)きゅうりの甘酒漬け。(右)新生姜の佃煮。じゃこと山椒入りでご飯にぴったりです。
2021.08.16 20:00|料理とパン、お菓子
今日も朝からしとしと雨。ひと雨毎に体の力が抜けていく気がする。
出荷とアスパラの収穫がある夫はいつもと変わらない時間に畑に出かけていった。
家事を一通り済ませても時間があった私は、休日の恒例となってきたお菓子作りに取りかかる。

今日のお菓子はレアチーズケーキ。
一般的なレアチーズケーキは生クリームを立てずに加えるが、このレシピは6分立てにして加えるので
チーズムースに近いふんわりとした軽い食感。サワークリーム、レモン汁でコクがありながらもさっぱり。

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底生地はグラハムクラッカーを砕いて溶かしバターで固めたもの。手軽だけれど、手をかける余裕があるなら
クルミ入りのショートブレッドを敷いて空焼きすると数段美味しくなる。
2021.08.16 16:44|日々のこと
東京五輪の閉会式は見ていません。開会式も後日流し見した程度です。
インターネット上で散々な言われようだったというのもありますが、リオ五輪から担当されていた
MIKIKOさんや椎名林檎さん、野村萬斎さんといったメンバーがいつのまにか全然知らない人達に
入れ替わっていたのが、見る気が失せた主な理由です。

リオ五輪閉会式で披露された次期開催国・日本の演出に心底感動したものですから、
同じメンバーによる開会式を私は心から楽しみにしていました。そこに萬斎さんが加わればまさに鬼に金棒、
古い日本と新しい日本が融合した、私達にとっても未知の日本の魅力を余すところなく世界に向けて
発信してくれるだろうと思っていたのです。

ところが、蓋を開けてみればまるでちょっと大きなコンサート程度のショボい演出・・・。
直前までゴタゴタしたとはいえ、巨額の予算はいったいどこに遣ったんだ?と問いただしたいくらい
ケチった内容にボーゼンとしました。巨匠チャン・イーモウ監督を起用し、カネに糸目を付けず
これでもかーと中国1万年だか5千年だかの歴史絵巻を繰り広げた北京五輪の開会式みたいなのは
無理だとしても、もう少しマシなのできんかったんかいと。

今回の五輪では大変な額の税金が電通側の懐に入り、相当な利益を上げたと言われています。
ピンハネと中抜きで成り立っているような企業ですから、さもありなんです。

電通は経産省とズブズブで、霞ヶ関の役人の重要な天下り先でもあります。
電通にあって博報堂にないのが霞ヶ関との強力なパイプだそうです。
この辺は、警察に独自のパイプを持つ文春と新潮との関係と似ているかもしれません。

経産省は持続化給付金の手続き業務を電通と関わりの深い一般社団法人に769億円で委託し、
さらにその協議会がその業務の97%を749億円で電通に再委託していたことが問題になりました。
国民の税金が、私達のあずかり知らぬところで賄賂同然にばらまかれている現実・・・・。

そういえば安倍昭恵さんも電通でしたが、間違いなくコネ入社でしょう。
電通はコネ入社がとにかく多いそうです。コネと天下りばかりの会社に自浄作用など期待できず、
長年続いてきた悪弊がそう簡単に是正されるとも思えません。
日本を蝕むこの病は根治が困難で、暗澹たる気持になります。

20代前半でしたか、当時好きだった歌手のコンサートに行きたいけどチケットが取れない、と
知り合いにボヤいた事があります。TAITOの社員だったその人に頼めばチケットが取れるかも・・・、
という下心があったのは確かですが、その人曰く、
『〇〇のチケットは難しいなぁ。電通に知り合いがいれば一発で取れるけど・・・』
と言われたことを思い出しました。


リオ五輪閉会式、日本のプレゼン短縮版。フルバージョンは下のNHK公式で見ることができます。
思えばこの時が東京五輪のピークだったかも。今見ると一層感慨深く、ウルウルします・・・。
リオ五輪閉会式トーキョーショー!
2021.08.14 22:02|料理とパン、お菓子
線状降水帯が発生したとかで、九州北部では昨晩から激しい雨が降り続いています。
今朝畑を見に行くと、露地は当然水浸し。ハウスの中も雨が大量に侵入して大変なことになっていました。

本来であればお盆過ぎから秋野菜の定植や播種が本格化するとことですが、
これだけ雨が降るとしばらく畑に入ることができません。キャベツ・白菜、大根などの定植と播種を
予定していた農家さんは頭を抱えていることでしょう。

雨にかこつけたわけじゃありませんが、私は昨日今日とネギの収穫調整をお休みし、家でゆっくり過ごしました。
ひたすら惰眠を貪った昨日の罪滅ぼしというわけではありませんが、今日は普段出来ない台所仕事に精を出し、
新生姜で甘酢漬けと佃煮を、トマトで白ワイン煮を、きゅうりで味噌粕漬けを仕込みました。
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(左)新生姜の甘酢漬け。酸味が苦手な夫にはやや酸っぱかったようです。
(右)トマトの白ワイン煮。甘みが少ないトマトも美味しくなります。
2021.08.12 21:36|日々のこと
梅雨のやり直しかというくらいの雨が降り続いている。
いくら空梅雨だったからと言って、ちょっと降りすぎのような気もするが・・・。
お盆商戦の稼ぎ時に、露地モロヘイヤの収穫がまったくできないという困った事態。
盆明けから伸びまくったモロヘイヤの収穫に追われる日々が始まるなぁ。
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雨を写真でとらえるには露出とか色々な調整が必要なようで、素人には難易度が高い。
雨の線は見えないが、ザーザー降りである。

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たっぷり雨の恵みを受けたモロヘイヤは葉が柔らかく、豊かなとろみが出て美味この上ない。
今日はさっと茹でて、わさび風味の和え物にしてみた。わかめと海苔を加えると味に変化がついて良い。

2021.08.11 20:10|料理とパン、お菓子
お店でスーヨーきゅうりを見つけると、私は迷わずカゴに入れます。
一般的なキュウリに比べて皮が柔らかく、瑞々しい食感が美味しいのです。

スーヨーキュウリはブルームレスに比べて、病気に弱い・秀品率が低い・収量が上がらないということから
栽培農家は少ないのですが、味の良さは折り紙付き。一度スーヨーキュウリの味を知ると、
もうブルームレスには戻れません。

和え物やサラダなど、生で食べることが多いきゅうりを今日は炒めものにしてみました。
加熱する際は水っぽさの原因である種を取り除いて使います。生でも食べられるので火を通しすぎず、
シャキッとした食感を残すように短時間で仕上げます。

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堤人美さんの『フライパンで蒸し料理』の中の一品。具はきゅうりと新生姜のみ。
味付けは塩、酒、醤油、ごま油。食べるラー油をふりかけたらさらに美味しくなりました。

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『暮らしの手帖~傑作レシピ』より坂田阿希子さんの豚バラときゅうりの炒め物。
元のレシピは黒酢や花椒を使う中華風のピリ辛味でしたが、ジュディ・オングさんの牛肉ときゅうりの炒め物を参考に
塩、砂糖、醤油で調味。豚バラのコクとほの甘い味がきゅうりに絡んで美味です。

2021.08.11 17:45|日々のこと
今日は新型コロナの1回目のワクチン接種日。
場所はひまきのクリニックという内科・循環器科の個人病院である。
予定時間よりだいぶ前に到着したにもかかわらず、すでに駐車場は満杯に近く、
通常診療とワクチン接種の人達が入り乱れ、院内はごった返していた。

しかし看護師さん達の的確な采配のおかげで、30分も経たないうちに無事接種完了。
初めて来た病院だけれど、医師・看護師・病院の雰囲気など概ね好印象。
持病の胃腸関連のかかりつけはここにしようかなという気になった。

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気になる副反応について。接種済みの人の話によると、数日はかなり腕が痛むとのこと。
私も4~5時間経ったあたりから接種した箇所に鈍痛が起きてきたが、この痛みのピークは翌日で、
三日もすれば治まるらしいので我慢我慢。

さて、これから2回目の予約をインターネットで行わねば。
2021.08.10 21:36|料理とパン、お菓子
味噌汁、あえもの、サラダ、あとは冷や奴の薬味として。
山ほど採れるモロヘイヤも、忙しいとついつい同じ料理ばかりになりがち。
最近『暮らしの手帖』で見つけた藤井恵さんのモロヘイヤとオクラの白和えは、ひと目見て美味しそう!と思えました。

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今日はモロヘイヤのみ。あえ衣は栗原はるみ先生の配合。色々試した結果、はるみ先生のレシピが一番好みでした。
モロヘイヤはさっと茹で、適当に切って醤油とごま油少々をまぶしておきます。水切りした木綿豆腐をすり鉢で滑らかにし、
白練りゴマ、砂糖、薄口醤油で好みに味付けし、モロヘイヤをあえます。あえ衣にモロヘイヤのとろみが移って、
不思議な食感に仕上がりました。

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こちらはワタナベマキさんによる『キャベツとじゃこのおかかあえ』。新生姜も入って夏らしい爽やかな和風サラダです。
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プロフィール

nonogu

Author:nonogu
永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん3人、後継者候補のアルバイト男性一人に研修生一人。主な栽培品目はアスパラ、ネギ、ホウレンソウ、ニンニク、里芋、落花生。

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