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2022.07.30 20:03|日々のこと
『永香農園日誌』の更新を当面の間休止することにしました。
インスタグラムアカウントは不定期ですが更新する予定ですので、今後ともよろしくお願い致します。
2022.07.26 12:47|農業
今年は戻り梅雨に救われました。

空梅雨だった去年の梅雨明けも早くはありましたが、今年との違いは梅雨明け後からお盆前までほとんど雨が降らなかったこと。
盆前から一転雨続きとなり、それも厄介でした。今年の夏はどうでしょうか?また農家の厳しい夏が始まります。

近年の気候はこれまでの経験値が役に立たなくなっていると感じます。
しかし予測困難な状況を嘆いてばかりもいられないので、知識と経験を総動員しつつ、
それらを常にアップデートしながら対応していかねばなりません。

2022.07.24 21:44|農業
食品、ガソリンetc...生活にかかわるモノ・コト全般、怒濤の値上げラッシュですね。
長ーいデフレのトンネルの出口が見えてきたのは歓迎すべきことだけれど、給料が上がった結果
消費財の値段も上がる、という適正な価格上昇とは事情が異なりますからね。
給料が上がらないことには生活は苦しくなるばかりです。

そして、農家としては肥料や梱包資材の値上げは大打撃です。
資材は右肩上がりなのに、なんで野菜の値段は上がらないんだーと。
いえね、上げたきゃ上げりゃあいいんですよ。値付けは各自の自由なんですから。
で、そこで思い切って10円値上げしたとしますね。そしたらてきめん売れ行きが悪くなるんです。
はっきり言って現在の野菜の値段は適正価格とは言えず、農家が次の作付けに必要な資金をじゅうぶん
捻出できるにはほど遠いと感じています。

たぶんねぇ、消費者のみなさんも安い野菜に慣れちゃったんでしょうね。
ここ15年、天候不良による不作の時期を除いて野菜の値段は安くなっているのが現実ですから。

でも、これって農業に限った話ではなくて、ほぼ全ての産業で同じ悩みを抱えていると思うんですよね。
と言うのも、企業物価指数の上昇分が消費者物価指数に反映されていないということは、値上がり分を
企業側が負担しているということです。しかしもはや企業努力で何とかできるレベルの値上がりではなく、
値上げを踏みとどまっている企業もいつまで持ちこたえられるかわかりません。

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国が化成肥料の使用率を下げた農家に補助金を出す方針を打ち出しました。きっかけはアレですが、
脱・化成の流れが加速することは肥料原材料をほとんど輸入に頼る日本には将来的に吉と出るはずです。

我々農家も化成肥料に頼った野菜作りを脱却する良い機会となるでしょう。
永香農園でも今年に入って化成肥料の比率を減らし、ぼかし肥と発酵鶏糞主体に切り替えているところです。
上の写真はぼかし肥と発酵鶏糞のみで作ったハウス小ネギ。味も見た目もこれまでと遜色ない出来で、これならいけそう!と
手応えを感じています。鶏糞も、養鶏のエサは輸入品なので値上がりの不安はありますが、多少値上がりしても
化成肥料に比べるとお財布への優しさは比較になりません。

ロシアがおっ始めた戦争が終息しないことには、世界的なインフレも収束しないでしょう。

最後にひと言。
おい!プーチン。てめぇ、こんなひでぇことやって畳の上で死ねると思うなよー
2022.07.22 21:52|農業
近頃の梅雨はあまり雨が降らない。
というか、年間を通して降雨量が減っている気がする。・・・実際はどうなんだろう。

世界的にも高温・干ばつ傾向で、グリーンランドの氷床が凄い勢いで溶けたり、各地で山火事が発生したりと
大変なことになっているらしい。近年で最悪の被害を生んだ山火事というと、2019年にオーストラリアで発生した森林火災がある。
なんと1年近く燃え続け、1000万ヘクタールの大地を焼き尽くし、10億匹以上の貴重な動物たちが犠牲になったのである。
この未曾有の森林火災を引き起こしたのも干ばつによる乾燥で、それに記録的な高温が拍車をかけた。

以前、『オンリー・ザ・ブレイブ』という映画を観た。山火事の消火作業にあたる消防士の実話を映画化したものだ。
海外で起きる森林火災の原因は自然発火が主で、日本の場合は不注意によるものが発火原因の殆どを占める。
高湿度かつ多雨の日本列島で自然発火は起きにくい。鬱陶しいジメジメした気候も見方を変えればありがたいものである。

そういう日本から海外の森林火災のニュースを見ていると、『なんで消し止められないんだろう?』と不思議に感じるけれど、
カリフォルニアやオーストラリアで起きる山火事は、私達が山火事と聞いて想像する類いのものとは規模から
何からまったく別物なのである。

さて。午後からはチェーンポットの紙筒燃やしに勤しんだ。
冬なら暖を取れる火は実に有り難く、ほっこりするのだけれど、真夏の炎天下で火を燃やすのはなかなかの苦行である。
強風で風向きが変わるたびに場所を移動し、コンテナ5~6箱分の紙筒を片付けた。

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強風下では特に火の回りに気を付けねばならない。もし近くに枯れ草など燃えやすいものがあったりしたらあっという間に
飛び火してしまうからだ。以前それで火が燃え広がって怖い思いをして以来、水は必ず準備するようにしている。
2022.07.20 21:58|農業
予報通り戻り梅雨があった今年の梅雨。今年二度目の梅雨明けも間近です。
降る降る詐欺続きでどうなるこっちゃと気を揉みましたが、昨日ようやくまとまった雨が降りました。
明日も雨の予報になっていまして、これで本当の梅雨明けとなりそうです。

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午前中から太陽がガンガン照りつけて、たまらん暑かったです。
暑すぎて、ハウス前のなまずの郷運動公園にも人っ子一人いませんでした。
ま、平日だし。こんなもんですかね。

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そんな残酷な暑さの中ハウスの除草剤散布をしました。標的は、何度退治しても復活してくるカヤツリグサとスベリヒユ。
お前は不死身かってくらいのしぶとさで、いや~参りました。野菜もこれくらい生命力が強ければ言う事ないんですどね。

そうそう、従来は噴霧機に10㍑の液剤を入れてたんです。そうなると噴霧機本体の重さと合わせて20㎏ぐらいになるんですよね。
それををしょって作業をしていると、腰からミシミシ不気味な音が…。気のせいだとは思うんですが、何事も用心に如くは無し。
近頃は液剤を5㍑に減らして作業しています。その分補充回数が増えて面倒くさいのですが、疲労と体へのダメージがまったく違います。
2022.07.18 22:56|日々のこと
2年前の今日に三浦春馬さんは自ら命を絶ち、3年前の同じ日、日本中を震撼させた京アニ放火殺人事件が起きました。
7月は悲しい出来事が多い月です。

そして・・・、安倍元総理が亡くなってからあっという間の1週間でした。
”応援演説中に銃撃され、死亡した安倍元総理の・・・”とニュースで流れる度、あぁ、安倍さんはもうこの世に存在しないのだ、
あれは本当に起こった出来事なのだと現実を突きつけられます。

安倍さんと一面識もなかった人達、政治の素人達が様々な意見を発信していますが、放言としか思えないものも多くて。
純粋に故人を悼みたくとも、雑音が方々から入ってきて心を乱されることが多く、近頃はそういう情報は見ないようにしています。

死屍に鞭打つことをよしとしない日本人の美徳はどこへやら。
いわゆるアベガーのみなさん達が、元総理の功罪を検証すべき!と息巻いているようですが、
亡くなられて日が浅いですし、とかく感情的な彼らが冷静に判断できるとも思えません。
故人の評価は歴史に委ねるとして、現在悲嘆の真っ只中にあるご遺族のみなさんを静かな環境で
過ごせるようにして欲しいと切に願います。

あくまでも功罪を明らかにすべしと言うのならば、安倍元総理の功に無視を決め込み、些事に執着して
親の敵の如く叩き続けた左派系メディア・電波芸人・自称知識人の過激な言動こそ再検証されるべきではないかと。

私には、彼らがまき散らした憎悪の種が、今回の事件を引き起こした遠因と思えてなりません。
二言目には人権だの知る権利だのを主張するリベラル派に限って、自分の敵と認識した相手の
人権について一切考えが及ばないのは毎度不思議な気がします。

自分のことを棚に上げるのは人の常。しかし彼らは敵への攻撃を容赦しない分、
言行不一致が余計に悪目立ちしてしまうのだと思います。

報道に携わる人や著名人と呼ばれる人には、自分達の発言が社会に及ぼす影響の大きさを自覚し、
自分を客観的に見詰める目(他者の目)を常に持っていて欲しいものです。
2022.07.12 17:43|日々のこと
時間がたつにつれて、安倍さんはもういないのだという実感がジワジワと増してきた。
言いようのない喪失感が、日を追う毎に大きくなっている。

世間知らずの昭恵さんがおかしな輩に騙されたりはしまいか、とか本格的にお酒に溺れはしまいかなどと
気がかりだったけれど、庇護者を失ったという意味では我々も同じなのである。

感傷的になりすぎて故人を美化し過ぎてんじゃないの?と思われるだろうか?
私はそうは思わない。続々と各国から寄せられる安倍元首相への哀悼のメッセージを見るにつけ、
日本が逸した国益の大きさに暗澹たる気持ちになる。彼らが心から安倍さんを悼み、
その早すぎる死を悲しんでいることが伝わってくるからだ。

もちろん、安倍さんの誠実で穏やかな人柄が好まれたということもあるだろう。
しかし、国のトップを張った者同士、人柄が良かったというだけでこれほど惜しまれるだろうか。
国対国の交渉は自国に有利になるよう互いがしのぎを削る真剣勝負の場だ。そういう場で何度も安倍さんと
対峙した彼らが畏怖したのは、安倍さんの中にどっかと根付いた祖国愛ではなかったかという気がする。

安倍さんの国益を守るという断固たる姿勢、そして日本人としての誇りを目の当たりにし、明らかにそれまでの
日本の首相とは異質のものを感じとったはずである。なにせ、戦後長らく”土下座外交”と揶揄されるくらい
日本の外交は弱腰が伝統だったのだから。そして安倍さんは常に相手の立場を慮る気配りの人でもあった。
強い信念と人間的な優しさを併せ持つ安倍さんが、国同士の橋渡し役として頼りにされたのも当然と言えば当然だった。

海外では、自国の歴史文化に疎い人間、自国に愛着を持っていない人間ははなから尊敬されない。
いくら外国語が堪能でも、話す内容が空っぽでは対等な関係を築くことなどできないのである。

その点自虐史観で育った日本人は祖国愛を抱くことに後ろめたさを感じてしまうから、日本を悪く言ったり謙遜したりしがちだ。
バブル以降ますます自信を喪失し、うなだれていた日本人を鼓舞し、日本は長い歴史と独自の文化を持つ素晴らしい国なんだよ、
胸を張ろう、そしてみんなでもっと良い国にしていこう!と進むべき道を指し示してくれたのが安倍さんだったと私は思う。

惜しい人を亡くした、という言葉では到底足りない。
2022.07.08 21:07|日々のこと
今日という日は、めったにない厄日でした。
また一人、揺るぎのない国家観を持った保守政治家を喪いました。
この大きな喪失感は、中川昭一氏が亡くなった時以来かもしれません。

私は、中川昭一氏の跡を継ぐのは安倍さんしかいないだろうと思っていました。
歴代総理の中では突出した外交力と実行力で、バブル以降地盤沈下を続けていた国際社会における
日本の存在感を再び高めてくれた功績は、もっと評価されてもいいんじゃないかと思います。

何だかね、他人の痛みに鈍感な人が増えている気がするんですよ。
言葉ひとつにしても、言われた相手の気持ちを想像できない人が。
ましてや、一人につき1個しか与えられていない命を奪うなんて、
どんな理由があったってやっちゃいけないことです、ダメに決まってます。

政治家としての安倍晋三さんは、相容れない政治信条をお持ちの人達からは蛇蝎の如く嫌われていたと想像します。
在任中に行なった政策も賛否が分かれます。しかし、紛うことなき憂国の士であり、真の愛国者でした。
しがらみから解放されて、悲願であった憲法改正、教育改革に邁進しようとしていた矢先、
まさかこんなことになるなんて誰が思ったでしょう。日本にはまだまだ安倍さんが必要だったのに。

我が国の将来はもちろんですが、それ以上に昭恵夫人の事が心配です。
とても仲の良いご夫婦で、昭恵夫人はご主人を心から頼りにしておられたと聞きます。

帰り道、安倍さんの容態が気に掛かって気もそぞろで車を運転していたら、
物陰に隠れていたパトカーに一時不停止でとっ捕まりました。よりにもよって今日、
こんな入れ食い状態の場所で網張るかぁ?取り締まるべき対象はもっと他にいるんじゃないの
とお巡りさん相手に不機嫌全開になってしまいました。まったく、何て日だ!って言いたくなる厄日でしたね。

安倍さん、あなたの祖国日本への思いは本物でした。
空の上から日本を見守っていて下さいね。今はただ、安らかにお休み下さい。
2022.07.07 21:25|農業
待ちに待ったモロヘイヤの収穫開始です!

何度かのまとまった雨で、停滞していたモロへイヤの成長が進みました。
雨不足で固そうだった葉っぱも水分を含んで柔らかく美味しそうです。

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今日は頂芽を収穫。摘心することで脇芽の生育を促します。

DSC082851.jpg
2畝分で81袋できました。明日も摘心収穫です。
2022.07.03 20:19|農業
薬棚の奥深くに埋もれていたサーモザイムを発掘し、明日定植予定の小ネギ苗に散布しました。
こんなに早く梅雨が明けると知っていたら、も一個前の定植分にも振っといたのになぁ。
タケニグサのエキスから作られているサーモザイムは、近年の酷暑条件下で植物の耐暑性をあげ、
高温障害を回避する効果が静岡大学の研究で確認されています。

うちで使い始めたのは一昨昨年からだったでしょうか。
使い方は定植前の苗に1000倍で噴霧する、これだけ。
たった一回の施用で効果あるの?と半信半疑だったんですが、真夏の小ネギの質が
上がったような気がしています。

天候不順と高温で真夏の野菜栽培が年々難しくなるなか、稼ぎ頭の真夏の小ネギが
うまくいくかどうかは死活問題。サーモザイムと催芽の合わせ技が、高品質の小ネギを作るための
うちの生命線です。

IMG20220703143357.jpg IMG20220703143207.jpg
明日定植する苗。本葉が伸びきる前の定植作業が何かとラク。調べてみたら播種から17日しか経っていなかった。
普通はひと月かかるから、十日以上短縮できた計算になる。これも催芽の効果のひとつ。
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プロフィール

nonogu

Author:nonogu
永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん3人、後継者候補のアルバイト男性一人に研修生一人。主な栽培品目はアスパラ、ネギ、ホウレンソウ、ニンニク、里芋、落花生。

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