今年の冬は寒さがひときわ身に染みた。
重い花粉症持ちの私にとって、春はうれしたのしだけの季節ではない。
その私が心から春を待ち遠しく思うほどに、この地で迎える初めての冬は過酷だったのである。
体感的には、去年まで住んでいた海近くの家よりも5℃は気温が低かったように感じる。
今年は寒冬でもあったけれど、この家の立地的にどうしたって寒くならざるを得ないのであろう。
冬至以降、裏にそびえる深い山が太陽の光を遮り、日中はほとんど家に日が当たらず、
家の中より外のほうがよほど暖かいという日が続いた。日が落ちると今度は冷気が山を這い下りてきて
ただでさえ冷え切った家を覆うのである。まるで冷蔵庫の中に住んでいるような、そんな感じであった。
花粉症の飛散量が桁違いでたまらん春ではあるけれど、それをさっ引いても嬉しさの方が何倍も勝る。
北国の人の春を待ちわびる気持ちが少しだけわかった気がする、2022年の冬であった。

(左)種から育てたスミレ。淡い黄色はレモネード、青紫はブルーフィズ。意図せずしてウクライナ国旗の色になった。
(右)黄水仙。

(左)裏山の大きな椿の木。(右)春本番を待たずに旅立ったタマの仏壇に椿を供えた。

最後の夜、タマに添い寝するタロ。一時の昏睡状態から呼び掛けに応えるまで持ち直し、最後の力を振り絞って
喉を鳴らしてくれたチャマ姉たん。時折苦しげに声をあげるタマに寄り添うタロは、何を感じていたのだろう。
裏の桜の木の下にあるタマのお墓。ある日の朝、タマのお墓にスポットライトのようにまばゆい光が当たっている。
これはもしや、タマからの言伝?と2階の夫を呼んだら、部屋の窓に貼った遮光シートが朝日に反射したらしい。
なんだぁ、てっきりタマが私に何かを伝えようとしているのかと思ってしまった。
タマ、寂しいよ。
重い花粉症持ちの私にとって、春はうれしたのしだけの季節ではない。
その私が心から春を待ち遠しく思うほどに、この地で迎える初めての冬は過酷だったのである。
体感的には、去年まで住んでいた海近くの家よりも5℃は気温が低かったように感じる。
今年は寒冬でもあったけれど、この家の立地的にどうしたって寒くならざるを得ないのであろう。
冬至以降、裏にそびえる深い山が太陽の光を遮り、日中はほとんど家に日が当たらず、
家の中より外のほうがよほど暖かいという日が続いた。日が落ちると今度は冷気が山を這い下りてきて
ただでさえ冷え切った家を覆うのである。まるで冷蔵庫の中に住んでいるような、そんな感じであった。
花粉症の飛散量が桁違いでたまらん春ではあるけれど、それをさっ引いても嬉しさの方が何倍も勝る。
北国の人の春を待ちわびる気持ちが少しだけわかった気がする、2022年の冬であった。


(左)種から育てたスミレ。淡い黄色はレモネード、青紫はブルーフィズ。意図せずしてウクライナ国旗の色になった。
(右)黄水仙。


(左)裏山の大きな椿の木。(右)春本番を待たずに旅立ったタマの仏壇に椿を供えた。



最後の夜、タマに添い寝するタロ。一時の昏睡状態から呼び掛けに応えるまで持ち直し、最後の力を振り絞って
喉を鳴らしてくれたチャマ姉たん。時折苦しげに声をあげるタマに寄り添うタロは、何を感じていたのだろう。
裏の桜の木の下にあるタマのお墓。ある日の朝、タマのお墓にスポットライトのようにまばゆい光が当たっている。
これはもしや、タマからの言伝?と2階の夫を呼んだら、部屋の窓に貼った遮光シートが朝日に反射したらしい。
なんだぁ、てっきりタマが私に何かを伝えようとしているのかと思ってしまった。
タマ、寂しいよ。