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2023.04.28 21:31|料理とパン、お菓子
昨年から、台所周りのこまごました道具を調達している。

台所周りの雑貨が好きということもあるけれど、一番の理由は更年期障害。
ヘバーデンとブシャール結節だけでも勘弁して欲しいのに、先週からバネ指まで出始めた。
こうなるともはや三重苦である。手首は常に痛いし指の関節も痛くない箇所の方が少なくて、
毎朝指と手首に湿布とテーピングを張るのが日課になっている。

手が不自由になって一番困る家事が台所仕事ではなかろうか。
私の場合、まず重い鍋を持てなくなり、鋳鉄製のスキレットとルクルーゼの出番が減った。
代わりに出ずっぱりになったのが大小の片手雪平鍋と双葉工業のエンボス加工フライパンである。
この二つは軽くて火の通りが早くて言うことなし。
鍋釜類はいっぱい持っているけれど、最後は軽くてガシガシ洗えて頑丈な昔ながらのアルミの雪平鍋に戻る。

おっと、話が逸れたぞ。
で、最近買ってよかったものは、生協で買ったミートプレスにとどめを刺す。
我が家の献立に欠かせない鶏の皮をパリパリに焼いたものを焼くのに、今までは落としぶたで抑えていたのだが
重みが足りなくて理想のパリパリ具合にはほど遠かった。それがこのミートプレスを使うとまるで煎餅みたいに
パリパリに焼き上がる。ジャガイモのスイス風お焼きを焼くときも、鶏もも肉を黄金色に焼き上げたい時も
これがあれば万全。もう手放せない。

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これがミートプレス。洋モノっぽいがれっきとした純国産。
使うときはこうしてシリコンペーパーを間にはさんで使うと油はねを防ぎ、ミートプレスもきれいなまんま。

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(左)焼き上がった鶏の皮。手でパリパリに割れる、まさに鶏皮煎餅。これに甘辛醤油味をつけてつまみにも良さそう。
(右)鶏皮煎餅を使った我が家の定番料理、きゅうりの酢の物。鶏皮のコクが酸味を中和し、食べやすくなる。
2023.04.28 16:57|農業
二週間前にまいたニラの種、今日やっと芽が出てきた。

ニラの発芽適温は18℃~22℃。
同じユリ科のネギは15℃~25℃だからニラの方がストライクゾーンが狭い印象。
発芽に思いの外時間がかかったのはこの辺の気温が低めだからだろう。

4月になってもこの辺りは寒い日が多くて、朝晩はファンヒーターをつける日も珍しくない。
もうじき5月になろうというのに私もまだこたつを片付けられないでいる。
この分だと10月から5月までこたつが出しっ放しになるかも。
寒さに震える分夏が涼しければ文句はないが、昨今の夏の暑さは日本全国平等だからなぁ。

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(左)ニラの芽。ネギと瓜二つ。(中)花壇で遊ぶタッキー(手前)とタロ。
(右)ガザニアが咲き始めた。南アフリカ原産らしい、派手派手しい花。
2023.04.27 21:20|日々のこと
4月末の時候の挨拶のひとつに若草の候、というものがあるそうです。
ちょうど春から初夏へ移る時期で、他には

・穀雨の候
・葉桜の候
・麗春の候
・惜春の候

等があるそうですが、時候の挨拶一つにこれほど豊かな表現を生み出した日本人の感性の鋭さを感じます。
芽吹きの季節を迎え、家の周りを見回せば、一口に緑と言っても本当に沢山の色があり、
この豊かな自然が日本人の感性を育んだのだと改めて気付かされる思いがします。

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裏山には、紅葉と見まがうばかりの鮮やかな紅色の葉の木が。夫によるとスモークツリーという木らしい。
植生が豊かな山ゆえ、季節毎の花を愛で、木々に集う鳥の声に聴き惚れと、飽きることがない。

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眼前に広がる小高い山。深緑に常磐緑、若竹色に薄萌葱かな。和色の世界は奥が深く、全て覚えるのは至難の業。

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この山は浅い色の新緑が優勢。緑黄色、鶸(ひわ)色、若芽色に若菜色、そんでもって若苗色・・・。
あ~、もうようわからん
2023.04.24 16:08|好きなこと
今日は休養日。心身低調の自覚があったため、気分転換がしたかった。

私の場合、ストレス解消に一番効果があるのはお菓子を買うこと。
食べるのももちろん幸せなんだけど、甘い香りの漂うケーキ屋さんで自分へのご褒美として
ケーキを選んでいる時間は、何にも勝る至福の時間である。

しかし、何でもかんでも値上がりしているご時世、ケーキも例外ではない。
あれもこれも食べたい欲求を抑え悩み抜いて買ったケーキも食べるのは一瞬。そして悲しいかな翌日には鮮度が落ちる。
だから、近頃は趣味のお菓子屋さんめぐりを封印し自分で作っている。最近のお気に入りは石井麻理さんの
サワーケーキをアレンジしたブルーベリーサワーケーキ。

この辺りでは良いサワークリームが買えないのでサワークリームはもっぱら手作り。
といっても全然難しくはなく、48%の純生クリームに自家製のカスピ海ヨーグルトを加えて一日室温におくだけ。
このサワークリーム、お菓子だけでなくトマト味の煮込みに添えても美味しいのでおすすめ。

前置きが長くなったけれど、なるだけお金をかけずに気分転換するには?と思案した結果、
日頃できないおしゃれをして出かけようと相成った。今日はちょうど、おしゃれをするのにおあつらえ向きな
用事があったので、いつものパンツスタイルではなくスカートに決定。

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買ってから一度も着ていない箪笥の肥やしになっていた小さな水玉柄のボックスプリーツスカート。
それに、グレーの薄手ニットとカーディガンを合わせ、差し色としてピンクのバッグ。

20代~30代にかけてはパンツスタイル一辺倒だったけれど、パンツの後ろ姿は悲しいくらい年齢が顕れる。
体型の緩みが気になり始めた40代に突入すると、私の洋服ダンスでは段々とスカートが幅をきかせるようになった。
程良い丈の良い仕立てのスカートは中高年女性の強い味方だと思っている。

--- せっかく女に生まれたとに、もっと可愛い格好したら?自分が女やったらそうするけどなー、もったいない---

--- いつもズボンばっかで全然スカート着らんよね。たまにはスカートはいたら?---

これらは大昔、私が付き合っていた男性から言われた台詞。
若い頃は服装に無頓着で、色も黒、グレー、ベージュ等地味なものに偏りがちだった気がする。
女性は加齢に伴い全体にくすんでくるから、メイクやファッションで華やかにして補うくらいがちょうど良い。
これぞ女の特権であり愉しみではあるまいか。

色や素材、柄など女性のファッションの自由度は男性のそれと比べると桁違いである。
それを考えると、氷川某氏やryuchell氏の今のはじけっぷりも何となくわかる気がする。
2023.04.20 22:29|日々のこと
女性を窮屈なパンプスから解放しようという機運が高まっているようで、個人的には大歓迎です。

私は普段ほぼスニーカーですし、仕事に於いても、農業という職業柄地下足袋と長靴のみという生活が長く、
二十年近くヒール靴とは無縁の生活を送ってきました。とは言え、会社員時代は業種によりパンプス着用が
必須の職場もありましたからパンプスの非実用性はそれなりに理解しています。

先日、父の通夜と葬儀で丸々二日間パンプスを履いて過ごしましたが、歩きにくいったらありませんでした。
ストラップ付きならまだしも、プレーンなパンプスって足の甲を覆う面積が小さすぎて、そのわずかな甲部分で
歩行中の足全体をサポートしないといけないから足がものすごく疲れるんです。

しかし、英国のキャサリン妃や女優さん等海外の女性を見ていると8㎝はあろうかというピンヒールを
履いてカツカツカツ!と颯爽と歩いていらっしゃいますよね。あれほど歩くのに適さないと思われる靴で
コケもせず歩けるなんて、と以前から不思議でした。どうやら、ヒールばかりを履いていると足(というか体)が
ヒール仕様になってしまうらしいんですね。そうなってしまうと逆にスニーカー等の靴が痛くて履けなくなるそうな。
考えるとそれも恐ろしいですね。

パンプスはタバコと一緒
衝撃的なタイトルですが、こちらのブログ主さんは英国で本格的に靴作りの修行を積んだ後、
修理屋勤務を経て現在はシューフィッターとして活動されている足と靴のスペシャリスト。
本当に良い靴・自分に合う靴の選び方を説いてくれていて、靴選びでたびたび参考にしています。
その方が、

----パンプスを履いて歩いて、早い方だと半年たたないうちに指先~腰まで全部やられます。
ヒールが高くても低くてもパンプスは体をこわします。それも一時的にではなく永続的に。
タバコと同じ存在と考えていいでしょう。いったん壊れた体、この場合は歩き方のフォームや
ダメージを受け続けた足裏の筋肉、靭帯、神経ですがそう簡単にもとには戻りません。----


私が持っているヒール靴は冠婚葬祭用の黒のプレーンタイプとストラップ付きコンフォートタイプ、
夏用のローヒールサンダルの三足のみで今後も増えることはないでしょう。このブログに出会い、
パンプスの害について具体的・理論的に知ることができたのは幸運でした。

私はできることなら普段も地下足袋で生活したいくらいの地下足袋愛好家でして。
舗装道路だとまた違うかもしれませんが、土の上を歩くのに地下足袋ほど適した靴はありません。
指先から土踏まず、かかとまで足裏全体を使って大地を踏みしめている感覚とでもいいましょうか。
地下足袋は足の指も鍛えられる上、足裏がまんべんなく刺激されて健康増進にも役立ちます。

わらじ時代の日本人は土踏まずが発達し踏ん張る力も強かったそうですが、それに近い効果があるそうです。
意外なところでは地下足袋は車の運転にもぴったりで、アクセルとブレーキに足の感覚が的確かつ滑らかに伝わるため、
運転技術が上がった気がすること請け合いです。

これほど地下足袋を愛する私ですが、農業から離れて履く機会がめっきり減ったのが悲しい・・・。
2023.04.20 13:03|好きなこと
冬の間まったく日の射さなかった我が家の庭にも、4月に入ってようやく日が当たるようになってきました。

まだ寒さの残る頃から花を見せてくれたムスカリと原種チューリップは葉を残すのみとなり、アジュガもそろそろ終わり。
今はオステオスペルマムとガラスの花(オーニソガラム・ヌタンス)が真っ盛りで、もうすぐガザニアが開花を迎えそうです。

私は、鳥のさえずりと木漏れ日で目覚めるのが小学生からの夢だったんですが、それが叶いました。
自然に囲まれた庭でゆったり晩酌を楽しむ夫も、求めていた暮らしができているんじゃないかと思います。
胸が躍るようなたいそうな出来事はないけれど、日常茶飯事の中に幸せを感じられるのが何よりですね。

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左方面と右方面の山の様子。コブシ、椿、桜、藤にツツジと目を楽しませてくる木には事欠かない。
山深い分、イノシシ等の野生動物の住み処になっている。

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(左)200円で買った老化苗が立派に育ったオステオスペルマム。寒さも日陰もものともしない頑健さで私イチオシの花だ。
微妙な濃淡も美しいし、花数の多さも素晴らしい。庭のすき間にはオステオスペルマムを植えとけば間違いない。
(右)一日の内わずか数時間しか日が射さない場所に植えたアジュガ。暖かくなる今後の株の充実に期待したい。

これまでは断然花より団子派の私だったが、花を育て始めて意識が変わりつつある。
ただ美しく咲かせることだけを考えればいい花は、野菜のように虫や病気に神経を尖らせなくていいから気が楽なのである。
もちろん売り物を作るとなれば、こんな呑気な事言ってられないだろうけど。

実家では、野菜には見向きもせず花ばかり育てていたという父。
「花だけじゃなくて食べられるものも作ってくれんかなぁ、って内心思いよった」という母の言葉を思い出す。
「お父さんも案外ロマンチストやったっちゃない?」と言っておいたけれど、野菜作りは子育てみたいなもので、
花作りは孫と遊ぶみたいなものなのかなと、そんな気がした。

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冬の間に随分と株が張ったガザニア。2株枯死してしまったけれど生き残ったものはたくさんつぼみを付けている。

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(左)玄関脇の花壇。小さなスペースにはガザニアのクリームソーダを植えた。
広い方に植えたアジュガのチョコレートチップは、地這いであれよあれよと広がっている。
(右)スミレも花がら摘みが追いつかないほど花が混み合ってきた。
2023.04.10 14:20|日々のこと
実は私、昨年より訳あって農業から離れています。

引っ越しして畑から遠くなったということもありますが、これからの農業の方向性について
夫婦間で意見の相違が大きくなってしまったというのが一番大きな理由です。
仕事のパートナーとしては決別しましたが、夫婦関係はこれまでと変わらず継続中。
一緒に過ごす時間が少なくなったことでかえって衝突する回数は減ったかもしれません。

そんなわけで、16年ぶりに外に働きに出るようになって一番実感したのは、人に使われることの大変さ。
長年自分の好きなようにやってきたものですから、何をやるにも回りにお伺いを立てなければならない
ストレスといったらハンパなかったです。

そういえばそうだったなぁ、と昔のカンを取り戻すにつれ徐々に順応できるようにはなりましたが、
それも周りの人次第というところがありまして。大体の人は50代の新入りにも優しく接してくれたのですが、
中には目の覚めるような強烈な人もおられてですね。ほぼ全員が女性で、いわゆるお局様と呼ばれる方達です。

過去に勤めてきた会社でも、勤続年数に比例して権勢を振るうようになる女性が少なくなく、
中には女帝と呼びたくなるような方もいらっしゃいました。たとえそういう人であっても、姉御肌で実は
ものすごく面倒見が良いとか、周囲への気配り目配りが行き届いているとかであれば特段問題はないのです。

けれど多くの場合、そういう良いお局様はごく少数で、似た者同士で派閥を組んで社内の風通しを悪くしたり、
気に入らない人間(特に若い女性)をいびったりと、難点の方が多かった印象です。

”この人がいなくなれば、どんなにか働きやすい職場になるのに”と思ったことも二度や三度ではありません。
優しい人や弱い人はお局様によって淘汰されてしまうので、結局残るのはお局様と子分ばかりという悪循環。
そのような存在を作り出してしまう原因として考えられるのは、もちろんその人の気質も大いにあるけれど
問題を認識しながら解決策を打たない組織、そしてなぜか妙にお局様に気を遣う男性社員にあるのではと感じていました。

あぁ、いけませんね。お局様問題になるとどうしても熱くなってしまって。
私自身、これまでに散々お局様に手ひどい目に遭わされてきたもので、冷静ではいられないのです。
”なぜオンナというものは勤続年数が長くなるとお局様化するのか”というのは
私にとっての永遠のテーマと言ってもいい問題なのであります。

最近も何人かそういう強烈な女性に遭遇し、”今私は功徳を積んでいるのだな”と自分に言い聞かせる他ないような
扱いも受けましたが、反面教師としては最高の教材だなと冷静に受け止める自分もいました。
これらの経験は再び私が人を使う立場になった時に必ず生きてくると思います。
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プロフィール

nonogu

Author:nonogu
永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん3人、後継者候補のアルバイト男性一人に研修生一人。主な栽培品目はアスパラ、ネギ、ホウレンソウ、ニンニク、里芋、落花生。

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