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2024.02.23 23:10|好きなこと
桐野夏生著「夜の谷を歩く」と山口恵以子著「風待心中」を夢中になって読んだ。
翌日の仕事は気になったが止められず、真夜中近くまでかかって読了した。

私は話に引き込まれると途中で切り上げられないたちで、若い頃はそのせいでよく夜明かししたものである。
この年になるとさすがにそんな無茶はしないけれど、久方ぶりに時間を忘れむさぼり読んだ。

数か月ぶりに読書熱が高まっている。この機を逃してはならないと2冊を買い足した。
1冊は、念願だった角幡唯介さんの「空白の5マイル」と、桐野夏生の「デンジャラス」。

誰の手垢もついていない本は何年ぶりだろう。
ページを開くと新しい紙の匂いが鼻をくすぐる。指をさしはさめばペリリと音さえ聞こえてきそうだ。
電子書籍も浸透してきているようではあるが、やはり私は紙の質感と匂いを感じながら読みたい。

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(左)「デンジャラス」は谷崎潤一郎にまつわる物語。文豪を取り巻く愛憎を著者の毒でどのように味付けしているのか楽しみだ。
そして念願の角幡唯介著「空白の5マイル」。数年前に立ち読みした雑誌で角幡唯介さんの文章力に衝撃を受けて以来、ずっと読みたいと思っていた。
冒険ものに興味があるわけではなく、ひとえに角幡さんの文章を読みたいがために選んだ1冊。
(右)なんでこんなの買っちゃったんだろう?と自分でも不思議な3冊。読後には林真理子氏の
ユーミンへの強烈なあこがれとコンプレックスだけが残った。

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(左)読書家の夫からも不定期に推薦の書が回ってくる。自己啓発的なものが多く、和田秀樹と千田琢哉がおすすめとのこと。
(中)購入後手付かずのままになっている本。買ったことすら忘れてしまっているものも。
(右)これらはどれだけ時間がかかっても読破したい秘蔵の書。自分のルーツなのに知らないことが多すぎて、
年々日本と日本人についてもっと知りたいという気持ちが大きくなる。難解な内容の本が多いが、読まないと始まらない。
2024.02.22 10:59|未分類
もうじき父の一周忌。
お坊さんの手配等の準備がどの程度進んでいるのか気になり、実家の母に電話を掛けた。

私:どげん?元気しとると?

母:元気じゃなか~。ずーっと熱の下がらんでさ。微熱やけん、病院行くほどじゃなかと。
お父さんの(仏壇の)世話もあるし寝込んどくわけにもいかんけん、きつかけど動きよる。
花も変えてやらんといけんし、おかずもお父さんの好きなものば作ってやって、ペラペラペラ・・・

と、毎度変わらず体の不調を際限なくしゃべり続ける母に、元気そうだとひとまず胸をなでおろす私であった。

去年の3月3日に愛猫タマが旅立ち、17日に父が亡くなった。
一昨年までは春の訪れに心踊らせるばかりだった弥生の月は、喪失の記憶が影を落とす季節となった。

私の部屋から見える桜の木の下にタマは眠っている。もう土に還った頃だろうか。
どれくらいで動物の骸は土に還るのだろう。私の亡骸もタマの近くに埋めて欲しいけれど、
人間の場合は死体遺棄になるから難しいだろうな。写真の中のタマに語り掛けながら、そんな詮無いことをつらつら考えた。

年を取るごとに自分の死に方ばかりに意識が向くようになった。
死は避けようがないが、苦しむのは嫌だ。周りに迷惑をかけてまで生き永らえるのも本望ではない。
寝たきり、認知症、その他不治の病に罹ってしまったら人の手を煩わせたり末期の苦しみにさいなまれる前に死なせて欲しいと思う。

花は桜木 人は武士。散り際の美しさ、潔さを至上としてきた日本人なのに、なぜ安楽死の議論が進まないのか。

社会保障費が国の財政を圧迫しているというけれど、スウェーデンに倣って無駄な延命をやめ、
ザルになっている診療報酬の審査を厳格化すればかなりの節税になると思うのだが。

診療報酬の水増し請求は半ば公然の秘密みたいになっており、医師会がそれを知らないわけはない。

医療現場で日常的に行われている診療報酬の虚偽申請について、私は現役の医師から直接話を聞いた。
その先生は"まわりはみんなやっているけど自分は絶対にやらない"、と怒りをにじませながら仰っていた。

一度手にした既得権益を手放すのは誰にとっても容易ではないらしい。あぁ情けなや。
2024.02.18 00:02|好きなこと
引っ越しから1年8か月経って普段の行動範囲はほぼ北九州方面に移り、おととしまで住んでいた
福津市方面に行くことはほとんどなくなりました。今日は愛車のオイル交換で久しぶりに宗像方面へ。
オイル交換の時は毎回、作業終了の連絡があるまで同じ敷地内の大型古書店で時間つぶしをします。

アマゾンも手っ取り早くていいけれど、直に本を手に取って選ぶ愉悦はまったく別もの。
今日は、桐野夏生「夜の谷を行く」と栗原はるみ先生の「楽しいこといっぱい」、そして山口恵以子「風待心中」の3冊を選びました。
男性作家好みの私には珍しく女性の本ばかり。3冊ともに赤色の装丁で華やかです。

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「夜の谷を行く」は連合赤軍外伝とでも呼びたい作品。桐野夏生のダークな世界が味わえそうです。

栗原はるみ先生65歳の記念に刊行された初のエッセイ。夫君の栗原玲児さんがまだご存命の時に書かれたもので、
お二人の夫婦愛が垣間見えるエピソードがあちこちにちりばめられています。天真爛漫で愛情豊かなお人柄が表れた
はるみ先生の文章が好きで、読むと気持ちがほんわか温かくなります。

山口恵以子さんはクロワッサン誌上で何度か拝見したことはあるのですが、作品を読むのは初めて。
50歳で作家デビューという遅咲きなところと、お兄様とお母様をおひとりで介護されると言う厳しい状況にあっても
途切れることなく作品を世に送り出してきたバイタリティに、勝手に勇気づけられています。

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(中)バレンタインデーに夫に作った加藤久美子先生のパン・ド・ショコラ。チョコレートが苦手な私が唯一作るチョコレート菓子で、
ダークチョコレートのほろ苦さとラム酒が効いた大人向けの味です。常温に戻して口に含むとふわぁとほどける極上の食感で、
どなたに差し上げても喜ばれる、私のとっておき。加藤久美子先生が火事で亡くなられたと聞いた時は耳を疑いました。
ご存命であれば沢山の独創性あふれるお菓子を創作されていたことでしょう。日本の洋菓子界にとって大きな損失であったと思います。
(右)待ちに待ったのらちゃん菜の頂芽が伸びてきました。これから楽しみです。
2024.02.14 16:41|日々のこと
やれ物価高だ賃上げだと世間はかまびすしい。
買い物をしていると確かに色々なものが値上がりしていると感じるが、
野菜の値段は農家が望むほどには上がっていない気がするのは思い過ごしだろうか。

一粒の種を、スーパーに並ぶような立派な野菜に育てるまでには途方もない手間とお金がかかる。
肥料を与えて土を整え、草と虫と病気に負けないようこまめに世話をし、数か月、時には一年近い時間をかけて
ようやく一人前の野菜として出荷できるのである。

人間の赤ちゃんと同じで、野菜は一人では大きくなれない。
人が一生懸命手をかけ愛情込めて育て、かつ運よく天候に恵まれて初めて売れる野菜になる。
こういう、畑に足を運ばなければ見えてこない農業の現実を、消費者にはわかってほしいと切に願う。

数年前に比べ、農業資材のほとんどが”異次元に”値上がりしている。
その値上がり分が野菜の価格に反映されているかというと、そんなことはまったくない。
私が農業を始めた15年以上前から種は1.5倍、肥料に至っては2~3倍に跳ね上がっているのに、
ほうれん草や小ねぎは10年一日のごとく一袋100円で売られている。

コスト増を価格に転嫁できない農家の涙ぐましい努力を知っているから、
世間の”野菜が高い”というボヤきも私の耳には空虚に響く。

卵がようやく上がったと思ったら、じわじわ下がってきた。
飼料を輸入に頼る養鶏農家や畜産農家は円安で大打撃のはず。
バターの価格も上がったけれど、酪農家の生乳売価に反映されているかどうかはわからない。

消費者が国産のバターやお肉、卵、野菜をいつでも手に入れられるのは、生産者の涙ぐましい努力あってこそだ。
どうか値段ばかりにとらわれず、そこにも思いを馳せて欲しい。
私の心からの願いである。
2024.02.13 12:02|日々のこと
「キングスマン」3部作を一気に見終えました。

コリン・ファース目当てで観始め、主役のタロン・エジャトンの軽快なアクションに目を見張りつつ・・・。
全編を見終えて最も印象に残ったのは英国人のプライドの高さです。これでもかと詰め込まれた
「これぞ英国」という文物の数々にそれが象徴されているように感じました。

サヴィル・ロウの超一流テーラー。ビッグベンにトラファルガー広場。
長い伝統を誇る独自の文化とそれらを支えてきた高貴な人々。

ショーン・コネリーがジェームズ・ボンドを演じていた時代から、イギリス人スパイはスーツが定番。
この映画では超一流テーラーが舞台ですから、出演俳優達はみなお誂えスーツでビシッと決めて登場します。

英国人俳優ってアメリカ人みたいに鍛えていないというか、コリン・ファースにしてもヒュー・グラントやジュード・ロウにしても、
肉体美を誇っているわけではないんですよね。そういう彼らでもひとたびオーダースーツに身を包んで画面に登場すると、
ヤンキーなぞお呼びでない圧倒的な品格を感じさせるのですから不思議です。
これには体形もさることながら文化の土壌が大きいのではないでしょうか。
日本男児が紋付き袴姿になると貫禄が増すのと同じです。

塩野七生先生は著書「男の肖像」でこのような事を書かれていました。
曰く、アングロサクソンとラテン系では間違いなくラテン系の方が美男子が多いけれども、
上背のあるイギリス人にスーツを着せると男っぷりが格段に上がって見える。
さしものイタリアの伊達男も悔しいけれどスーツ姿だけは彼らにかなわないと。

また余談として、かの国(英国)であれだけ男同士の恋愛が多いのは、あの大味な英国女に原因があるはずと
かなり辛辣な事を仰ってました。言われてみれば確がに英国人含むゲルマン系の女性はいかつい人が多い気がしますね。

カナダで多国籍の人と一緒に仕事をしている日本人の方のブログを時々訪れます。
一緒に仕事をしてきた外国人の国民性について書かれた記事も多く、勉強になります。
その方によれば日本人と相性が悪いと感じるのはイギリス人とドイツ人。
イギリス人はプライドの塊で、かつ偏屈な理論家となかなか辛口。
彼らが潜在的に持つ階級意識が障壁となり日本人とはウマが合わないと感じるそうです。

ドイツ人気質を一言で表すならば、「隣の芝はきちんと手入れされていなくてはいけない」だそうで。
頑固一徹で融通が利かず、順法精神や時間厳守等日本人と相通ずるところはあるものの、総じて相性は良くないとのこと。

逆に相性が良いと感じるのはフランス人とイタリア人、そしてアメリカ人。
フランス人はマイルドなあたりの中にきらきら光る野望があり、かつ互いに相手の文化への憧れが強いと。
フランス人と日本人の相性の良さについてはたびたび言及されているのでまぎれもない実感でしょう。
イタリアについては観光、美食、ファッション、センス、プライド、首相が頻繁に変わるところが日本と似ているそうです。

だいぶ話が逸れてしまいました。
過去の記事で、私が英国に対して親近感を抱いていると書きました。
国民性と、島国で大陸との距離など地政学的な立場が似ていると感じるためですが、
プライドの高さということになると、自信喪失気味の我々ヤマト民族は彼らの足元にも及びません。

歴史の長さは言わずもがな、伝統も文化も引けを取らない素晴らしいものを持ちながら、
自国に対していまいち自信の持てない私達には大いに見習うところがあるのではないかと思います
2024.02.08 06:35|日々のこと
最近夢に著名人の出演が続いている。
数日前には大谷くん。そして今朝はマッキーとフミヤがご登場。
二人と曲作り談義までするという、だいそれたというか贅沢この上ない内容だった。

夢はレム睡眠の時によくみるというのが定説だ。
私の場合、夜中2時から3時の間に一度トイレに起きて再び入眠し、その後正式に(?)目覚める間の、
いわゆる二度寝の時にこういうちょっと素敵な夢を見るのである。

二度寝の時に見る夢は、起きてすぐは記憶が鮮明で筋や登場人物をはっきりと覚えているのだけれども、
時間の経過とともにどんどんおぼろげになっていく。だから今朝は、その記憶が鮮やかなうちに記録しておこうと
布団の中でブログに下書きをした。

作家の阿刀田高氏は面白い夢を見た時にすぐ書き留められるよう、常に枕元に筆記用具を置いていたそうだ。
物書きの性とでも言おうか、特に阿刀田氏のような短編小説作家は常時アンテナを張り巡らしていないと
ネタが尽きてしまう恐さがあったのかもしれない。

起きている時には考えもつかないようなことが繰り広げられるのが夢の世界。
普段深層心理の奥深くに隠れている自分の潜在意識や意外な本心に触れることができるのも、
夢の効用のひとつだと私は思っている。

ただひとつ腑に落ちないのは、私が特段フミヤのファンではないこと。
世代的にチェッカーズの音楽は浴びるように聴いていたけれど、ファンを名乗るほどではない。
にもかかわらずそういう夢を見るということは、本当は自分は隠れフミヤファンだったのか?と。
そんなに悩むことじゃないかもしれないが、これって潜在意識が顕在化したのかも、となんか気になるのである。
2024.02.04 16:33|日々のこと
農業時代の週休一日から週休二日に変わって一年以上が経ちました。
当初は毎週二日の休みを持て余し気味だった私も、今ではすっかりそれ仕様になってしまいまして、
二日きっちり休まないと疲れが取れない体になってしまいました。

真冬は特にコタツに根が生えたように一日ほとんど動かない日も珍しくなく、そういう日が続くと
休みが文字通り”休む日”になってしまったなぁと、休暇を待ち構えてはドライブだ旅行だと繰り出していた
若い頃を懐かしく思い出すのです。

気ままな一人暮らしをしていた20代時分、休日になると特段用もないのに町にフラフラ出かけては
本屋やCDショップで何時間も過ごしたり、ウインドウショッピングをするのが楽しみでした。
町に繰り出せば何か楽しいことが待っているような、そんな予感があったのです。
それもこれも若さのなせる業、若者だけにかけられた魔法なのでしょう。

先日53歳になった私には、用もないのに出かけるなんて時間と体力の無駄遣いにしか思えず、
相も変わらずコタツで猫たちとグータラ過ごす通常運転。しかしコタツで長時間ゴロゴロしていたのが良くなかったのか、
腰・膝・肩が痛くなってきました。

ちょっと出不精が過ぎるかも、このままじゃ老け込む一方だわと危機感を覚え、
久しぶりに天気も良いし、遠賀川沿いを走って春の花用の寄せ植え鉢を見繕いに出かけてきました。

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(左)(中)芦屋町の行きつけのリサイクルショップで、陶器製の鉢を何点か見繕ってきました。
(右)二人で毎日食べても1玉消費するのに1週間以上かかるあまだまキャベツ。葉がみっちり詰まった寒玉だから
なかなか減りません。あと7玉、花芽が伸びてくる前に食べてしまわねば。味は甘くて最高においしいです。

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(左)(中)黄色と紫のビオラ。日差しが届かない真冬の我が家の庭。それでもこんなに美しく花を咲かせてくれています。
(右)パンジー、ハツユキカズラ、赤と桃色のキンギョソウの鉢。キンギョソウのしっとりとした赤に見惚れてしまいます。

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(左)アジュガの可憐な花も一年ぶり。
(中)戸外に置きっぱなしのサフィニア。トレニアは寒さで枯れてしまいましたが、サフィニアは株元に新しい芽が。
(右)秋冬の間食卓を豊かにしてくれたてごろ菜もそろそろ終わり。頂芽を積み終えたら撤収する予定が、脇芽が次々
伸びてくるのでしばらく置いておくことにしました。
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プロフィール

nonogu

Author:nonogu
永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん3人、後継者候補のアルバイト男性一人に研修生一人。主な栽培品目はアスパラ、ネギ、ホウレンソウ、ニンニク、里芋、落花生。

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