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毒親考

2020.11.28 20:51|日々のこと
〇〇さん(私)、年とっとるけんて人間のできとるとは限らんとよ

ゴネる客を何とかかんとかなだめすかし、這々の体で接客を終えた奥さんは、げんなりした様子で私にそう言った。
20代後半頃、個人商店に勤めていた頃の話である。奥さんは今の私と同年配であった。癇癪持ちの社長(ご主人)に
日々振り回されている人がそう言うのだから説得力があった。

あれから二十年。まったくその通りだと感じる今日この頃である。
私も含め、年齢分の経験値に人間の成熟度が追いついていない人は多い。
私の母などはその最たる人だと思う。腹を痛めて自分を産んでくれた母の事を悪く言いたくはないけれど、
娘から見た母は女のいやなところをかき集めてグツグツ煮詰め、煮こごりにしたような人なのである。

陰口大好きで、見た目とお金に執着し、感謝や自省の念を知らず、嫉妬深い。
年相応の包容力・思慮深さを母に求めるのがどだい無理な話なのである。

私は早くに親元を離れたから客観的に見ることができるようになったが、これまでずっと両親の近くで
暮らしてきた妹はそういうわけにいかず、絶え間なく起きるお家騒動に巻き込まれ、悩み多き日々を送っている。
自分の幸せを一番に考えなさいよと機を見て伝えてはいるものの、渦中にいるとそう簡単にはいかないらしい。

今なら母の事を冷めた目で見ることが出来る私も、子供時分は様々に思い悩んだものである。
子供にとって親、特に母親は全宇宙にも等しい存在だが、母は極めて自己愛の強い、他者に冷淡な人であった。
そのような母親に育てられた娘達は、中年になっても日々をやり過ごすのに汲々としている有様である。

近頃私は、自分が母親の性格を色濃く受け継いでいるのではないかという懸念を拭えずにいる。
上に挙げた母の性格は、我が身に当てはめてみると多少なりとも身に覚えがあるものばかりだ。
ただ、私は強突く張りではないし、しょっちゅう自己嫌悪に陥って落ち込んでいるから、少なくとも自省の心を
忘れてはいない。これが出来ているうちはまだ救いがあるはずと自分では思っているのだが、甘いだろうか。

先日、母の事で思い悩む妹に

『お母さんは最高の反面教師じゃない?』という事を言った。
毒親も、反面教師と思えば捨てたもんじゃない、かもしれない。

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Author:nonogu
永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん3人、後継者候補のアルバイト男性一人に研修生一人。主な栽培品目はアスパラ、ネギ、ホウレンソウ、ニンニク、里芋、落花生。

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