You use it, you lose it
2021.03.05 21:09|農業|
NHKラジオで、感染症専門医である忽那賢志(くつなさとし)さんの番組を聴いています。
現在のコロナに関する事も素人にも理解できるように解説してくれるので、とても勉強になります。
今日は第7回目、『感染症と耐性菌』。人類と菌との長い戦いと、菌を抑える抗生物質の開発の
歴史などについてのお話しでした。その中で、忽那先生が仰ったのが、表題の英語の格言です。
意訳すると、『使えば使うほど効かなくなる』ということです。
効果があるからといって抗生物質を濫用するとすぐに耐性菌が現れてすぐに使えなくなるよ、という
感染症医療の世界において抗生物質の使いすぎを戒める格言とのこと。ウイルス病である風邪に
効果の見込めない抗生物質を処方する医師も少なくないとかで、まずは医師への啓蒙が大切だと
仰っていたのが印象的でした。
農薬もまったく同じなんですよね。プレバソンやアミスターなど、効果の高さであっという間に普及した農薬も、
濫用が徒となって、すでに耐性菌や耐性虫が出現して効果がさほどでなくなっています。耐性菌の発現を
遅らせるためには、違う系統の薬剤のローテーション、銅剤など耐性菌が出ていない薬剤を組み込む事はもちろん、
耕種的防除を体系的に行うことがこれからは非常に重要になってくると思います。
現在のコロナに関する事も素人にも理解できるように解説してくれるので、とても勉強になります。
今日は第7回目、『感染症と耐性菌』。人類と菌との長い戦いと、菌を抑える抗生物質の開発の
歴史などについてのお話しでした。その中で、忽那先生が仰ったのが、表題の英語の格言です。
意訳すると、『使えば使うほど効かなくなる』ということです。
効果があるからといって抗生物質を濫用するとすぐに耐性菌が現れてすぐに使えなくなるよ、という
感染症医療の世界において抗生物質の使いすぎを戒める格言とのこと。ウイルス病である風邪に
効果の見込めない抗生物質を処方する医師も少なくないとかで、まずは医師への啓蒙が大切だと
仰っていたのが印象的でした。
農薬もまったく同じなんですよね。プレバソンやアミスターなど、効果の高さであっという間に普及した農薬も、
濫用が徒となって、すでに耐性菌や耐性虫が出現して効果がさほどでなくなっています。耐性菌の発現を
遅らせるためには、違う系統の薬剤のローテーション、銅剤など耐性菌が出ていない薬剤を組み込む事はもちろん、
耕種的防除を体系的に行うことがこれからは非常に重要になってくると思います。