全日本フィギュア
2021.12.30 13:50|好きなこと|
やっぱり自分はもうフィギュアファン引退かなと感じるのは、以前なら開幕が近づくと緊張して平常心を
保てなかった全日本フィギュアにドキドキしなくなったから。今年も羽生君の好演技が報道されても
「あー、そうなんだ。良かったね」と何だか妙に冷めた自分がいた。
そんな感じだから、”羽生君の演技、すごかったね!”と妹から感激した内容のLINEが届いた時も
実をいうと誰の演技も見ていなかったのである。そもそも小心者なのでリアルタイムで試合を見届けることは
これまでもできなかった。トリノの荒川静香、真央ちゃんのバンクーバー、ソチと平昌の羽生君の演技。
ぜーんぶ結果を確認した後にみたのである。だが今は緊張から見ることができないのではなく、
フィギュアスケートへの興味が薄れてしまったのだと思う。
興味が薄れてしまった理由はまず毎年のように変わる採点基準についていけなくなったことが大きい。
それに加えてジャッジの採点に対する不信感も積もり積もったものがあった。
男子はまだいいとして、ロシアの独壇場となってしまった女子はみる気が起きなくなり、
そこへ唯一の希望の星だった紀平梨花ちゃんがけがで脱落したことが追い打ちをかけた。
だがしかし、応援してきた樋口新葉ちゃんが念願のオリンピック出場を勝ち取ったことでもあるし、
休みに入って時間もできたしで、気になる選手の演技を見ようという気になったのが昨日の事。
いの一番に見た羽生君のフリー。ちょっ、前よりジャンプのエアリー感が増してるんでない?
竹とんぼみたいにフワッと飛び上がってクルクルッと回ってエッジに乗ってスーッと降りる、
他の誰とも違う極上のジャンプ。まさに羽生スペシャル。
御年27歳にして、21歳の頃のようなジャンプの軽さ。
引退していてもおかしくない年なのに、若い頃と変わらぬジャンプの質を維持しあまつさえ向上させてくるとは。
羽生君が和のプログラムを演じるのは「SEIMEI」に続いて2回目。「Hope&Legacy」や「White Legend」も
そう言えなくもないが、コテコテの和風ということになると「SEIMEI」と「天と地と」の二つになるだろう。
彼が唯一無二だと思うのは、フィギュアで日本の選手が和のプログラムを演じる時にもれなく感じる
気恥ずかしさみたいなものを見る側に感じさせないところ。彼が滑ると三味線や琵琶、琴の音色が
すんごくかっこよく聞こえるのだ。
応援していた佐藤駿君が代表になれなかったのが残念だった。彼は日本の男子選手では珍しい、
男性的な雰囲気を醸し出すことのできる選手だと思う。まだ体ができあがっていないのかムラがあるけれど、
18歳を過ぎたら一気に開花するんじゃないかと期待している。今は肩をしっかり治してほしい。
女子に関してはまず樋口新葉ちゃんが五輪代表を勝ち取ったことが嬉しい。
人一倍負けず嫌いの彼女のことだから、前回の悔しさをばねに血のにじむような努力を重ねてきたに違いない。
スピード、ジャンプ等タイプ的には坂本香織選手とかぶるけれど、曲を表現しようという意識は新葉ちゃんの方が断然強い。
表現力ということでいえば宮原知子選手にも負けていないと思っている。3Aを非の打ちどころなく決めて、ジャンプの抜け癖を
改善できれば観客とジャッジに訴えかける演技ができるはずだ。頑張ってほしい。
私は坂本香織選手が嫌いじゃないよ、ということをお断りした上で。
フリーの演技前、リンクサイドの坂本選手と肩をもむ中野コーチのお二人の姿が、
リングに向かうレスラーとセコンドに見えてどうしようもありませんでした。ごめんなさい。
いつものことだけれど、国内の評価と国際試合での評価がこれほど乖離している選手も珍しい。
全日本と同じ演技をしたとしても、五輪では全日本よりも点数が低くなるかもしれない。これまでと同様に。
河辺愛菜ちゃん。初見の選手だけれど、華があって大技もあって、将来有望。
ただ、腕の動きがかつて”グライダー(飛行機)”と評されたキミー・マイズナー選手を彷彿とさせる。
もう少し滑らかになればいいなと思う。
好き勝手に書いたけれど、私は日本の選手全員を全力応援しています!
辛口も愛情の裏返しとご理解ください。あしからず。
保てなかった全日本フィギュアにドキドキしなくなったから。今年も羽生君の好演技が報道されても
「あー、そうなんだ。良かったね」と何だか妙に冷めた自分がいた。
そんな感じだから、”羽生君の演技、すごかったね!”と妹から感激した内容のLINEが届いた時も
実をいうと誰の演技も見ていなかったのである。そもそも小心者なのでリアルタイムで試合を見届けることは
これまでもできなかった。トリノの荒川静香、真央ちゃんのバンクーバー、ソチと平昌の羽生君の演技。
ぜーんぶ結果を確認した後にみたのである。だが今は緊張から見ることができないのではなく、
フィギュアスケートへの興味が薄れてしまったのだと思う。
興味が薄れてしまった理由はまず毎年のように変わる採点基準についていけなくなったことが大きい。
それに加えてジャッジの採点に対する不信感も積もり積もったものがあった。
男子はまだいいとして、ロシアの独壇場となってしまった女子はみる気が起きなくなり、
そこへ唯一の希望の星だった紀平梨花ちゃんがけがで脱落したことが追い打ちをかけた。
だがしかし、応援してきた樋口新葉ちゃんが念願のオリンピック出場を勝ち取ったことでもあるし、
休みに入って時間もできたしで、気になる選手の演技を見ようという気になったのが昨日の事。
いの一番に見た羽生君のフリー。ちょっ、前よりジャンプのエアリー感が増してるんでない?
竹とんぼみたいにフワッと飛び上がってクルクルッと回ってエッジに乗ってスーッと降りる、
他の誰とも違う極上のジャンプ。まさに羽生スペシャル。
御年27歳にして、21歳の頃のようなジャンプの軽さ。
引退していてもおかしくない年なのに、若い頃と変わらぬジャンプの質を維持しあまつさえ向上させてくるとは。
羽生君が和のプログラムを演じるのは「SEIMEI」に続いて2回目。「Hope&Legacy」や「White Legend」も
そう言えなくもないが、コテコテの和風ということになると「SEIMEI」と「天と地と」の二つになるだろう。
彼が唯一無二だと思うのは、フィギュアで日本の選手が和のプログラムを演じる時にもれなく感じる
気恥ずかしさみたいなものを見る側に感じさせないところ。彼が滑ると三味線や琵琶、琴の音色が
すんごくかっこよく聞こえるのだ。
応援していた佐藤駿君が代表になれなかったのが残念だった。彼は日本の男子選手では珍しい、
男性的な雰囲気を醸し出すことのできる選手だと思う。まだ体ができあがっていないのかムラがあるけれど、
18歳を過ぎたら一気に開花するんじゃないかと期待している。今は肩をしっかり治してほしい。
女子に関してはまず樋口新葉ちゃんが五輪代表を勝ち取ったことが嬉しい。
人一倍負けず嫌いの彼女のことだから、前回の悔しさをばねに血のにじむような努力を重ねてきたに違いない。
スピード、ジャンプ等タイプ的には坂本香織選手とかぶるけれど、曲を表現しようという意識は新葉ちゃんの方が断然強い。
表現力ということでいえば宮原知子選手にも負けていないと思っている。3Aを非の打ちどころなく決めて、ジャンプの抜け癖を
改善できれば観客とジャッジに訴えかける演技ができるはずだ。頑張ってほしい。
私は坂本香織選手が嫌いじゃないよ、ということをお断りした上で。
フリーの演技前、リンクサイドの坂本選手と肩をもむ中野コーチのお二人の姿が、
リングに向かうレスラーとセコンドに見えてどうしようもありませんでした。ごめんなさい。
いつものことだけれど、国内の評価と国際試合での評価がこれほど乖離している選手も珍しい。
全日本と同じ演技をしたとしても、五輪では全日本よりも点数が低くなるかもしれない。これまでと同様に。
河辺愛菜ちゃん。初見の選手だけれど、華があって大技もあって、将来有望。
ただ、腕の動きがかつて”グライダー(飛行機)”と評されたキミー・マイズナー選手を彷彿とさせる。
もう少し滑らかになればいいなと思う。
好き勝手に書いたけれど、私は日本の選手全員を全力応援しています!
辛口も愛情の裏返しとご理解ください。あしからず。