北欧週間
2022.01.11 13:05|好きなこと|
正月休みの期間中に観た映画6本すべて、ヨーロッパを舞台にしたものでした。
うちデンマーク映画が2本、スウェーデンが舞台の作品が1本。
意図してアメリカ映画を避けたわけではないのですが、なんとなくそうなってしまいました。
ハリウッド映画の登場人物って、なんかワンパターンで飽きてくるんですよね。
たいていオーバーリアクションだし感情の起伏も激しくて。
そんな時、お口直しに的によその国の映画を観ると色々な発見があって面白いです。
俳優さんも初めて見る人ばかり。国民性も様々なら生活様式や風土もまったく違う。
あまりにも価値観が違いすぎるとそれが違和感につながって見続けるのが難しい場合もありますが、
逆にそれが新鮮に映って物語にスッと入り込める場合があります。今回も両方ありました。
「ソフィーの選択」・・・メリル・ストリープがホロコーストを生き抜いたポーランド人の女性を熱演し、2度目のオスカーを受賞した作品。
物語が進むにつれ彼女の衝撃的な過去が徐々に明らかになっていく。演技は文句なく上手なんだろうけど、
メリルストリープの演技に食傷気味だもんでイマイチ入りきれなかった。
「ANNA」・・毎度おなじみリュック・ベッソンの女殺し屋もの。またぁ?と思うが今回は特にヒロインが華奢すぎて殺し屋の説得力皆無。
ゲイをオープンにしているルーク・エヴァンスとヒロインのラブシーンが気になってどうしようもなかった。
傑作「ニキータ」を超えるのは難しいのかな。
「家へ帰ろう」・・・アルゼンチンで暮らすホロコーストの生き残りのユダヤ人が、命の恩人が暮らす生まれ故郷のポーランドへ
人生最後の旅をする。「ドイツを通らずにポーランドに行きたい」とゴネて回りを困らせる場面では思わずイライラ。
確かに大変な思いをしたんだろうけど、ちょっと被害者意識が強すぎるんじゃないの?と思ってしまった。
「蜘蛛の巣を払う女」・・・「ドラゴンタトゥーの女」を題材にした映画。スウェーデンが舞台の映画って初めてかも。凍った湖の上を
バイクで逃げる場面では、スウェーデンってとてつもなく寒いんだなぁ、と妙に感動。国は違えど、
北国の人は物静かで忍耐強い。
「バベットの晩餐会」・・・デンマークの名作古典映画。19世紀のデンマーク、ユトランド半島の寒村に母国フランスを革命の余波で追われた
一流レストランの女性シェフ、バベットが逃れてくる。彼女を雇うことになった神父の娘達の暮らしぶりは清貧の
一言に尽きるが、彼らは不思議と不幸そうには見えない。『人は死ぬ時には与えたものだけが残る』
それを実践し続けた姉妹とバベットの心温まる交流の物語。
「特捜部Q-Pからのメッセージ」・・・デンマークの人気ミステリー小説の映画化。時に人間を愚かな行為へ走らせる信仰。
カルト宗教、悪魔崇拝、古典宗教に対して、宗教は必要か、信教は人間を救済できるのか
という難しい問いを投げかける。
ヨーロッパ映画を観ていて感じるのは、ナチスが落とした影の大きさです。
昭和を戦争抜きでは語れないように、あの時代を生きた人々にとっては忘れたくても忘れられない出来事なのだと感じます。
ドイツの人々は、いまだに取り憑いて離れないヒトラーの亡霊をどのように受け止めているんだろうとふと思いました。
こんなこと書くとなに他人事みたいに言ってんの、と大陸の方からヤジが飛んできそうですね。くわばらくわばら。
うちデンマーク映画が2本、スウェーデンが舞台の作品が1本。
意図してアメリカ映画を避けたわけではないのですが、なんとなくそうなってしまいました。
ハリウッド映画の登場人物って、なんかワンパターンで飽きてくるんですよね。
たいていオーバーリアクションだし感情の起伏も激しくて。
そんな時、お口直しに的によその国の映画を観ると色々な発見があって面白いです。
俳優さんも初めて見る人ばかり。国民性も様々なら生活様式や風土もまったく違う。
あまりにも価値観が違いすぎるとそれが違和感につながって見続けるのが難しい場合もありますが、
逆にそれが新鮮に映って物語にスッと入り込める場合があります。今回も両方ありました。
「ソフィーの選択」・・・メリル・ストリープがホロコーストを生き抜いたポーランド人の女性を熱演し、2度目のオスカーを受賞した作品。
物語が進むにつれ彼女の衝撃的な過去が徐々に明らかになっていく。演技は文句なく上手なんだろうけど、
メリルストリープの演技に食傷気味だもんでイマイチ入りきれなかった。
「ANNA」・・毎度おなじみリュック・ベッソンの女殺し屋もの。またぁ?と思うが今回は特にヒロインが華奢すぎて殺し屋の説得力皆無。
ゲイをオープンにしているルーク・エヴァンスとヒロインのラブシーンが気になってどうしようもなかった。
傑作「ニキータ」を超えるのは難しいのかな。
「家へ帰ろう」・・・アルゼンチンで暮らすホロコーストの生き残りのユダヤ人が、命の恩人が暮らす生まれ故郷のポーランドへ
人生最後の旅をする。「ドイツを通らずにポーランドに行きたい」とゴネて回りを困らせる場面では思わずイライラ。
確かに大変な思いをしたんだろうけど、ちょっと被害者意識が強すぎるんじゃないの?と思ってしまった。
「蜘蛛の巣を払う女」・・・「ドラゴンタトゥーの女」を題材にした映画。スウェーデンが舞台の映画って初めてかも。凍った湖の上を
バイクで逃げる場面では、スウェーデンってとてつもなく寒いんだなぁ、と妙に感動。国は違えど、
北国の人は物静かで忍耐強い。
「バベットの晩餐会」・・・デンマークの名作古典映画。19世紀のデンマーク、ユトランド半島の寒村に母国フランスを革命の余波で追われた
一流レストランの女性シェフ、バベットが逃れてくる。彼女を雇うことになった神父の娘達の暮らしぶりは清貧の
一言に尽きるが、彼らは不思議と不幸そうには見えない。『人は死ぬ時には与えたものだけが残る』
それを実践し続けた姉妹とバベットの心温まる交流の物語。
「特捜部Q-Pからのメッセージ」・・・デンマークの人気ミステリー小説の映画化。時に人間を愚かな行為へ走らせる信仰。
カルト宗教、悪魔崇拝、古典宗教に対して、宗教は必要か、信教は人間を救済できるのか
という難しい問いを投げかける。
ヨーロッパ映画を観ていて感じるのは、ナチスが落とした影の大きさです。
昭和を戦争抜きでは語れないように、あの時代を生きた人々にとっては忘れたくても忘れられない出来事なのだと感じます。
ドイツの人々は、いまだに取り憑いて離れないヒトラーの亡霊をどのように受け止めているんだろうとふと思いました。
こんなこと書くとなに他人事みたいに言ってんの、と大陸の方からヤジが飛んできそうですね。くわばらくわばら。