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日本語脳

2022.02.19 21:34|好きなこと
インスタで海外の人達と英語でやりとりしたことがきっかけになって英語への興味が再燃し、
最近はずっとスポティファイの英会話を流しながら小ネギの皮むきをしている。

10代後半から20代前半にかけて友人と英会話の勉強に通っていたYMCAでは、アメリカ人の先生が
初歩的な英会話から教えてくれた。私がいた初級クラスの担当はアリゾナ出身のタッド・サンダース先生。
183㎝の長身に短く刈り込んだ金髪という、一見強面のスポーツマンだった。タッドの他に日本語ペラペラのスティーブ、
笑顔が素敵なアン、シャイなロバートが教師として在籍しており、みんな180㎝前後の長身だった。YMCAで初めて
生のアメリカ人と接し、改めて彼らの発育の良さに驚いたものである。

生徒はOLの私達の他に、ゆかりさん、ちえさん、サチコさんの看護婦さんトリオ、ブティック店員のあきこさん、
わざわざ時津から通っていた同い年のなおみちゃん、水産高校の先生のさとしさん、会社員の殿(森崎さん)といった面々。
年齢も職業もバラバラながら和気藹々とした雰囲気で、週2回の授業がすごく楽しみだった。今は疎遠になってしまったけれど、
このメンバーとはサークル外でも一時期かなり濃い付き合いをしていた。みんな元気かなぁ。

さて、30年ぶりに英語を勉強し直してみて感じるのは、記憶力の減退。
若い頃に覚えた表現はしっかり覚えているのだが、新しい単語は耳を素通りするばかりで覚えられないのである。
そして、英語を勉強することで日本語の良さを実感することになった。

語句の順番を入れ替えると意味がまったく通じなくなる英語に比べて日本語のなんと柔軟なこと。
よく言われる敬語はもちろん、文語に口語、女言葉に男言葉、オノマトペや方言の豊かさ等々・・・。
これほど深くて豊かな母語を自由自在に使いこなせていないもどかしさもあり。
日本語の豊かさを実感するにつれ、英語より日本語を磨いた方が良いのではという気もしてきた。

最近の研究では、7歳までに母語を確立しておくことが他言語を学ぶ上で大変重要であることがわかってきた。
今は物心つくかつかないうちから英語を習わせる親も多いけれど、そうなると母語も英語も中途半端になってしまう
おそれがあるそうな。生まれも育ちも生粋の日本人でありながら、『日本語ムズカシイ、よくワカンナーイ』などとのたまう
某芸能人夫婦の娘さんみたいになってしまうということである。

さて、私が日本語って深いなぁとしみじみ感じた表現をひとつご紹介。
便利な翻訳ソフトで下記の表現を英語に翻訳してみたのである。

・俺ぁ、どうやらあんたに惚れちまったみたいだ(三船敏郎風に)
・僕は君に恋してしまったようです
・私、あなたのこと好きになっちゃったみたい

以上の表現がすべて

I think I've fallen in love with you.

と出てくるのである。日本人なら3つの表現の違いがわかるだろうと思う。
ところが英語の字面を見ただけでは、男なのか女なのか、年の頃、二人の関係性、一切見えてこない。
この一例だけを取り上げて日本語の方が優れていると決めつけるのはいささか短絡的だろうか。

どの言語を母語として育つかということがその人の情緒、思考に深く関わっているのである。
日本人の情緒、精神性。これらは日本語を母語として育った人間だけが持つことを許された特性だと私は思う。

東京医科歯科大学の角田忠信教授の研究で、日本語脳とも呼ぶべき新たな発見があった。
角田教授のお話をざっくりまとめるとこうだ。

・・・西洋人は虫の音を機械音や雑音と同様に音楽脳(右脳)で処理するのに対し、
日本人は言語脳(左脳)で受けとめる、ということが、角田教授の実験であきらかになった。
日本人は虫の音を「虫の声」として聞いているということになる。

(中略)自然音を言語脳で受けとめるという日本人の生理的特徴と、擬声語・擬音語が高度に発達したという
日本語の言語学的特徴と、さらに自然物にはすべて神が宿っているという日本的自然観との3点セットが、
見事に我々の中に揃っているのである。・・・

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Author:nonogu
永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん3人、後継者候補のアルバイト男性一人に研修生一人。主な栽培品目はアスパラ、ネギ、ホウレンソウ、ニンニク、里芋、落花生。

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