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物欲

2024.03.18 12:00|日々のこと
欲しいものを買ったつもりで、そのお金を貯金する「つもり貯金」。
私が小学生くらいの時に母が一時期やっていた手法です。

昭和40~50年代は、女性は結婚と同時に家庭に入るものという時代の空気が残っていました。
短時間のパートをしている主婦はいたと思いますが、母親がフルタイムで働く共働き家庭はごく少数派だったんです。

母も当たり前のように専業主婦でした。
父の稼ぎだけで娘3人を育て、その上貯金までというのは蓄財の才に乏しい母には相当ハードルが高かったようで、
時々父が、「お前に任せ取ったらいっちょん金の貯まらん」と嘆いていました。

運送業をやっていた父の収入はそんなに少ない方ではなかったと思いますが、
どういうわけか両親はしょっちゅうお金のことで揉めていました。
父からしたら、体はひとつしかないし、これ以上どうすりゃいいんだという気持ちだったと思います。
母は母で、そんなに無駄遣いしているつもりもないのに財布に穴が開いているみたいに
気が付いたらスッカラカンになっているんですから、不可解だったでしょうね。

子供の目で当時を振り返るとお金が貯まらなかった理由が何となく見えてきます。
料理上手な母は食費にかけるお金は惜しまず、我が家のエンゲル係数は明らかに高めでした。
取り寄せにも目がなく、「茶の間」という通販雑誌で美味しそうなものを見つけてはよく注文していました。
数年に一度は自分へのご褒美として、宝飾店でジュエリーを買っていたのも知っています。

真珠のネックレスとイヤリングのセットを買ったのを私が見つけた時はさすがにきまり悪そうで、
「これはゆくゆくはあんた達に譲るものやけん」などと言っていました。父のものはパンツ一丁買うのにも
よくよく考えて買っていた母ですから、多少は良心が咎めたのでしょう。

そういう母も、父に尻を叩かれて人生の後半は貯金に励んでいたようです。
おかげで娘たちは父の施設代や葬式代、父亡き後の母の生活費の心配をせずに済みました。
母曰く、欲しいものも我慢して頑張ったとか。さしずめ、つもり貯金ふたたびといったところでしょうか。

お金のせいで気苦労の絶えなかった娘としては、やればできるじゃないという気持ちと、
もっと早くに取り掛かれなかったのかなという気持ちの半々です。

認めたくはありませんが、私の貯金下手は母譲り。
欲しいものを手に入れて満足したと思ったのもつかの間、別の欲しいものが頭の中に浮かんできて際限がありません。
少し前までは家に置く家具探しに血道をあげていました。今は弁当箱を入れる新しいバッグが欲しくてたまりません。
たくさん持っているバッグのうち使うのは1~2個。大半は出番のないまま箪笥の肥やしになっているのに、です。

もはやこれはビョーキなのではなかろうか・・・。
そうでなければ経済活動を活発にするための、政府か経団連によって脳に仕組まれた企みに違いない。
疑念にさいなまれた私は調べてみました。で、こちらの脳科学者による解説を読んで疑問は氷解。
政府の企みではないけれど、脳には意志の力では抗うことが難しい仕組みがあったのです。

物欲が強い人の心理とは?専門家に聞いたら夫婦円満の秘訣も見えてきた

思えば母も無類のバッグ好きでした。
脳の仕組みを理解していれば、物欲の罠にハマるのを防ぐことができ、
ひいては私の中に眠っている蓄財の才能が目覚めるに違いないと思っているのですが、楽観的過ぎますかね?

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Author:nonogu
永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん3人、後継者候補のアルバイト男性一人に研修生一人。主な栽培品目はアスパラ、ネギ、ホウレンソウ、ニンニク、里芋、落花生。

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