猫が教えてくれること
2019.06.25 18:06|日々のこと|
犬畜生なんて人間は言いますけれど、40年間猫を観察してきたワタクシが思いますに、
猫の方がよっぽど人間よりも上等な生き物なのではないかと、感じることも多々あるわけです。
遡ること8年前、私どもがまだマンション住まいだった頃の話です。7月7日にめでたく10才を
迎える私の愛猫、タロがマンション3階のベランダの手すりから足を滑らせ、地下1階の駐車場まで
転落してしまったのです。方々を探し回り、3日目に駐車場の片隅でタロを発見した時は、ガラにもなく
神様ありがとうございます・・・と天に感謝したものです。
タロは右脚骨折の大けがを負っていましたが、あの高さから落ちて足の骨折だけで済んだのは
不幸中の幸いと言えるでしょう。私はとにかくタロが見つかってよかった、命が助かって良かった、と
タロを抱きかかえて家に帰りました。
タロをケージに横たえ、その晩はケージの横で眠りました。時折様子を窺うと、タロは傷みをこらえるように
じっと目をつむり、動くこともせず横になったままでした。私はタロのお腹が上下するのを見て、
タロがちゃんと生きていることを確認し自分を安心させねばなりませんでした。
その時思ったのです。これが私だったら、恥も外聞もなくのたうち回り、痛い痛いと泣き叫んで醜態を
さらしていたことでしょう。この痛みをどうにかしてくれ、とまわりに懇願さえしていたかもしれません。
動物達は耐えがたい痛みにも、死に際してさえもあらがうことなく、ただそれを静かに受け入れます。
動物が教えてくれることは他にも数え切れないくらいあります。
人間が一番偉いというのは、思い上がりも甚だしいんじゃないかと、近頃よく思うのです。

愛猫タロ。足が完全にプラプラ状態だった大けがを乗り越え、元気に走ったり飛んだりできるようになった。
毎日のように”ずっと一緒にいようね。あと10年は長生きするんだよ”と話しかけている。
そのたびに”ニャッ!”と返事をしてくれる賢いタロである。
猫の方がよっぽど人間よりも上等な生き物なのではないかと、感じることも多々あるわけです。
遡ること8年前、私どもがまだマンション住まいだった頃の話です。7月7日にめでたく10才を
迎える私の愛猫、タロがマンション3階のベランダの手すりから足を滑らせ、地下1階の駐車場まで
転落してしまったのです。方々を探し回り、3日目に駐車場の片隅でタロを発見した時は、ガラにもなく
神様ありがとうございます・・・と天に感謝したものです。
タロは右脚骨折の大けがを負っていましたが、あの高さから落ちて足の骨折だけで済んだのは
不幸中の幸いと言えるでしょう。私はとにかくタロが見つかってよかった、命が助かって良かった、と
タロを抱きかかえて家に帰りました。
タロをケージに横たえ、その晩はケージの横で眠りました。時折様子を窺うと、タロは傷みをこらえるように
じっと目をつむり、動くこともせず横になったままでした。私はタロのお腹が上下するのを見て、
タロがちゃんと生きていることを確認し自分を安心させねばなりませんでした。
その時思ったのです。これが私だったら、恥も外聞もなくのたうち回り、痛い痛いと泣き叫んで醜態を
さらしていたことでしょう。この痛みをどうにかしてくれ、とまわりに懇願さえしていたかもしれません。
動物達は耐えがたい痛みにも、死に際してさえもあらがうことなく、ただそれを静かに受け入れます。
動物が教えてくれることは他にも数え切れないくらいあります。
人間が一番偉いというのは、思い上がりも甚だしいんじゃないかと、近頃よく思うのです。

愛猫タロ。足が完全にプラプラ状態だった大けがを乗り越え、元気に走ったり飛んだりできるようになった。
毎日のように”ずっと一緒にいようね。あと10年は長生きするんだよ”と話しかけている。
そのたびに”ニャッ!”と返事をしてくれる賢いタロである。