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尿素と硫安

2019.06.26 21:02|農業
斉藤毅さんのHP『植物のミカタ』は、野菜作りや施肥設計について詳しく解説して下さっているので
勉強のために時々拝見している。斉藤さんの肩書きはHPによると、株式会社京都農販の執行役員として
肥料関連会社、農機具メーカーや生産法人向けに肥料関連の化学の講師を行っている
、とのこと。
(株)京都農販という会社も興味深い事業を展開していて面白いのだが、こちらについてはまた別の機会に。

専門的で深く掘り下げた記述が多いので、私のような駆け出し農家にはややハードルが高いが、
さらに高みを目指すためにはこういった高度な知識も身につけていかないといけない。

今日は尿素と硫安の違いについて勉強させてもらった。
尿素も硫安も同じ即効性の窒素肥料だが、窒素成分の割合が尿素の方が高く、生成の過程や、分解後に
土に与える影響も大きく違う。井原豊さんの著書の影響を受けてうちでも硫安に凝った時期があり、ネギの追肥にも
もっぱら硫安を使っていたのだが、肥焼けを起こしやすく肥切れも早いことからある時期を境に尿素に切り替えた。

尿素の窒素含有量が46%で硫安が21%と、高濃度にもかかわらず尿素は肥焼けしにくく肥効も長い。
ハウスではガス害の可能性があるため使用を控えるようにとの指針もあるので、肥料の流亡が著しい露地に限り、
また脱・追肥の観点から、肥切れの兆候が見え始めた野菜に対してのみの応急処置的使用にとどめている。

硫安の害というのは、硫安の窒素成分が効果をあらわすまでの分解の課程で土壌に硫酸石灰が残ってしまう事。
硫酸石灰=石膏であり、硫安施用するたびに石膏が土に残るとなると当然土壌は固くしまる。これは土にはよろしくない。
その点尿素は分解後に残るのは二酸化炭素なので土への悪影響はない。

しかし結局、ぼかしや堆肥などの有機質肥料だけで最後までいけるなら、硫安にしても尿素にしても
できれば使いたくないというのが本音である。そうは言っても、ハウスなら追肥なしでいけるが露地だとそうもいかない。

ぼかし肥料を購入している山本肥料の営業さんによれば、一反当たり40袋ぼかし肥料を投入すれば
追肥なしでいけるという。それを続けていけば土が良くなってくるから徐々に施肥量も減らすことができるそうだ。
全量ぼかしはコスト面からまだ難しいが、ゆくゆくはそうしていきたい。化成で作った野菜とぼかし主体の
野菜の味には歴然とした差があり、私たちが目指すのは誰にも負けない味の良い野菜、これに尽きるからである。

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永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん一人、アルバイトの男の子一人。主な栽培品目はネギ、アスパラ、落花生、ほうれん草など。

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