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水やり10年

2019.07.16 15:24|農業
水やり10年て言うてね、水やりが一番難しい。私もいまだによう失敗する
私が農業に参加する以前に、地主さんでもあるトマト農家の方がおっしゃった言葉だ。

私たちから見れば仰ぎ見るような存在の農家の方にとっても、水やりは難しい技術なのである。
当然、私なんぞは今に至っても水やりでしょっちゅう失敗してはネギを枯らしたりしている。

その方のハウスでは一部のトマトの葉先が干上がっており半分枯れたような状態だった。理由を尋ねると
実の糖度を高めるため枯れる寸前まで水を切り、甘みを凝縮させるのだという。何だかトマトの樹が
可哀想に思えるが、水切りをして”野菜をいじめる”ことで葉色や味を濃くしたり甘みをのせるやり方は
農業では常道である。

ネギ栽培でも、収穫前の1週間から十日程度は水を切る。そうすることで葉色が濃くなり葉身も太く
がっちりと倒伏に強いネギになるのである。小ネギではそれ以前にも中干しといって潅水を制限する
期間を設けるが、これは土を乾かすことによって水を求めて根が広く深く伸びていく効果を狙っている。
いわゆる”根張りが良くなる”というやつである。

小ネギは野菜の中でもとりわけ根が弱く多湿になるとすぐに枯れてしまうので、潅水には人一倍神経を使う。
土壌中の水分を極端に変動させない事を意識し、乾きすぎたり過湿状態にしないことが大切である。
土壌の状態を目で観察し、さらに表面を触って確かめ、次に手で土の中の湿り具合をじかに確認する。
表面は乾いているように見えても、中はしっとりしているというのはよくあること。土の状態は朝と夕方で違うし、
季節によっても変わってくるから、常に観察を怠らないようにしている。

一方ホウレンソウ栽培ではまた潅水方法が変わってくる。ネギと同様に過湿に弱い野菜だが、細い根が
広く浅く張るネギと違って、最長60㎝にもなる直根の成長が葉身部の生育にそのまま反映されるホウレンソウは、
発芽前後にたっぷり水をやっていれば、あとはさほど水を必要としない。

小ネギやホウレンソウに比べるとアブラナ科などは水管理にさほど気を遣わなくていい。しかしどの野菜に
ついても言えるのは、過湿は病気の元であるということ。そういう意味でも、水はけがよく水持ちの良い土を
作ることが大切なのである。

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永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん一人、アルバイトの男の子一人。主な栽培品目はネギ、アスパラ、落花生、ほうれん草など。

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