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視察こぼれ話

2019.08.22 21:38|農業
視察先で見聞きした事以外にも面白い発見というか収穫があった。

今回は、部会担当の若いJA職員のH君がJAのマイクロバスを予約し損ねたおかげで、西鉄の大型バスに
10人ちょいというぜいたくな旅となった。これは私個人の感想としては、久留米までの長い道程が
思いがけず快適なバスの旅となったと言うことで、歓迎こそすれ苦情を言うほどの事ではなかったのだが、
うちの夫を始め農家のおじさん連中にとってはH君のダメっぷりを象徴する出来事と映ったようだった。

バス予約のチョンボを皮切りに、バスの最後部に陣取ったW藤原氏とうちの夫は、道中でも容赦なく
H君にダメ出しし、聞いている私の方が『ちょっ、本人に聞こえるっちゃない?』とオロオロする始末。
それでもお三方はひるむことなく、『聞こえるくらいがちょうどいい』だの、『一から十まで教えな何もできん』
だのと、と聞こえよがしに前方のH君に向けロケット砲を浴びせていたのである。

H君にも同情の余地はある。新卒で配属された部署の直属の女性上司からまともな指導を受けられないまま
無駄に一年が過ぎ、結局その上司は今年別の部署に異動してしまったのだ。H君を甘やかす彼女の様子を
見ていた夫に言わせると、若い男性の部下に悪く思われたくない気持ちが強かったんだろう、と。
結局H君はでくの坊のまま2年目を迎え、農家のおじさん連中から叱られてばかりいるのである。
果たして良い上司とは、と考えさせられる。

W藤原氏や夫の不満は、H君に対してと同じくらい指導を放棄したに等しい女性上司に対して強いようだった。

実際、人を指導する立場の人に必要なのは”嫌われる勇気”である。誰だって人に良く思われたいから、
口で言うほど簡単ではない。私もかつては従業員の仕事ぶりに不満があっても、はっきりと言えずにストレスを
貯めていた人間なので余計にそう思う。

しかし、内心の不満を押し殺して相手に接したところで、表情や声音、オーラで感情は必ず相手に伝わってしまう
ものなのである。それならば最初から包み隠さず本音を言う方がお互いのためではないか。それを学んだ今は
言いたいことは新鮮なうちに伝えるようにしている。

しかし、人材育成ほど難しいものはない。会社員時代に数多くの部下を育て、その道の手練れである夫と違い
私はこれまで部下など持ったことがない。部活もやってなかったので先輩後輩の関係も知らないし、
一匹狼タイプの自分の性格も指導には不向きと感じる。何よりも困るのは、人に嫌われたくない気持ちが
元々とても強い事である。内弁慶で身内には強気なくせに、他人に対しては借りてきた猫のように大人しい。

私の性格を熟知する夫からは、『お前は人に嫌われたくない気持ちが人一倍強いせいで、言いたい事も
言えずにストレスが溜まるんや。一番身近にいるワシはいい面の皮やで。他人からどう思われようと
言いたい事を言えばいいやないか』


夫は誰に対しても言いたい事を言う。相手の地位や性格など一切勘案しない。そんな性格なので
私からするとヒヤヒヤすることも多いのだけれど、結局はその方が人間関係がうまくいくようである。
羨ましいけれど、なかなか夫のようには振る舞えない。が、それも含めて私という人間。
This is me!である。

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Author:nonogu
永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん3人、後継者候補のアルバイト男性一人に研修生一人。主な栽培品目はアスパラ、ネギ、ホウレンソウ、ニンニク、里芋、落花生。

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