黒泉夏用
2019.08.25 18:25|農業|
播種からちょうど50日目となる今日、黒泉夏用の収穫を開始した。
お盆中にヨトウムシが大発生して一時はどうなることかと思ったが、続けて散布したディアナとアディオンが効いて、
ヨトウムシはほとんど姿を消した。それでも、あれだけ大量の虫に襲われたのだからどうしても虫食い跡は残る。
被害が軽微な箇所を選んで慎重に収穫をした。
皮をむきながら、やっぱり黒泉は良いなぁ、と独りごちる。何というか、緑の色味が他の品種と少し違うのである。
いかにも黒々とした緑ではなく、少し淡いけれどもまろやかで深みがある。ノーワックスとまではいかないが、
他品種に比べるとワックスが少ないせいで、持ち味のコクのある柔らかな緑色が際立つのだ。
小ネギ栽培を始めて間もない頃、品種選定の目的でカネコ、トーホク、タキイ等が推す夏用の品種を5~6種栽培し、
収穫までに要する日数、外観、皮のむきやすさなどを比較してみた。その中で一番早く収穫でき、かつ外観が優れ、
皮がダントツでむきやすかった品種がみかど協和の黒泉夏用だった。それ以来10年ほど作り続けているが、
いまだにこれを超える品種には出会えない。
古い品種なので葉先枯れが出やすく腰が弱いという難点もあるが、それを補って余りある魅力がある。
1リットルで1万5千円以上する今時の高価な夏用品種に比べて、1リットルで1万円しない価格も嬉しい。
猛暑でもしっかり収量が上がる中原のブラックキングとの2本立てにすることで、栽培が難しい盛夏期の小ネギも
失敗することはほとんどなくなった。
特有の美しい緑色を持つ黒泉夏用は、私にとっては初恋の人のような、特別な思い入れのある小ネギなのである。
お盆中にヨトウムシが大発生して一時はどうなることかと思ったが、続けて散布したディアナとアディオンが効いて、
ヨトウムシはほとんど姿を消した。それでも、あれだけ大量の虫に襲われたのだからどうしても虫食い跡は残る。
被害が軽微な箇所を選んで慎重に収穫をした。
皮をむきながら、やっぱり黒泉は良いなぁ、と独りごちる。何というか、緑の色味が他の品種と少し違うのである。
いかにも黒々とした緑ではなく、少し淡いけれどもまろやかで深みがある。ノーワックスとまではいかないが、
他品種に比べるとワックスが少ないせいで、持ち味のコクのある柔らかな緑色が際立つのだ。
小ネギ栽培を始めて間もない頃、品種選定の目的でカネコ、トーホク、タキイ等が推す夏用の品種を5~6種栽培し、
収穫までに要する日数、外観、皮のむきやすさなどを比較してみた。その中で一番早く収穫でき、かつ外観が優れ、
皮がダントツでむきやすかった品種がみかど協和の黒泉夏用だった。それ以来10年ほど作り続けているが、
いまだにこれを超える品種には出会えない。
古い品種なので葉先枯れが出やすく腰が弱いという難点もあるが、それを補って余りある魅力がある。
1リットルで1万5千円以上する今時の高価な夏用品種に比べて、1リットルで1万円しない価格も嬉しい。
猛暑でもしっかり収量が上がる中原のブラックキングとの2本立てにすることで、栽培が難しい盛夏期の小ネギも
失敗することはほとんどなくなった。
特有の美しい緑色を持つ黒泉夏用は、私にとっては初恋の人のような、特別な思い入れのある小ネギなのである。