一番好きな作業
2019.08.28 20:56|農業|
農作業と一口に言っても色々あります。
種まき、中耕や除草などの管理、薬剤噴霧、収穫、調整といった軽作業からトラクタや管理機などの
大型機械のオペレーションまで。これら多岐にわたる農作業の中で、私が最もやりがいを感じるのは、
鍬やホーを使って行う中耕除草です。
小ネギ栽培では、除草と根っこへの酸素供給をかねて、生育途中で何度か条間にホーやけずったろーを入れます。
ネギは酸素要求量が大きいため、特に締まりやすく酸欠になりやすい土壌の場合は中耕がとても重要です。
まずは本葉が伸びた頃にけずったろーで最初の除草をし、20㎝程度に育ったらホーで仕上げの中耕。
この時は鍬で肩の部分もかいて根元に土を寄せてあげます。こうすると後から倒伏しにくくなるのです。
中耕作業は一歩間違うとネギの根を傷つけるので、一定期間水切りをして土壌が乾いている時に行うのが鉄則。
土が湿っている時に行うと、酸素を求めて表面近くに上がってきている根を傷つけてしまうためです。
カシカシ、とリズム良く鍬やホーをふるい、草が瞬く間に削れていく様子を見るのは気持ちがいいものです。
この鍬をふるう作業が、いかにも農業をやっている充実感があって好きなのです。
今でこそ右も左も同じように使えるほどに上達しましたが、最初は見事なへっぴり腰でした。
バイト生も研修生も、みんなそうです。場数をこなすうちにみんな上手になっていきます。
長ネギをやめ、マルチ張りも機械で行うようになった現在では鍬を振るう作業は少なくなりました。
少なくなったからこそ、余計に楽しく感じられるのかなとも思います。かつての長ネギの土寄せ作業の
大変さといったら苦行という言葉がぴったりの重労働で、鍬を振るうのが楽しいなんて感じる余裕は
みじんもありませんでしたから。今となってはそれも良い思い出です。

永香農園の前身、永香自然農園時代の長ネギ畑。株元に大量のもみ殻が見える。
オーナー制度にしたり、土寄せを省くために定植時に30㎝の穴を開けてネギ苗をポンポン
落としていったりと毎年試行錯誤を繰り返していた頃。
種まき、中耕や除草などの管理、薬剤噴霧、収穫、調整といった軽作業からトラクタや管理機などの
大型機械のオペレーションまで。これら多岐にわたる農作業の中で、私が最もやりがいを感じるのは、
鍬やホーを使って行う中耕除草です。
小ネギ栽培では、除草と根っこへの酸素供給をかねて、生育途中で何度か条間にホーやけずったろーを入れます。
ネギは酸素要求量が大きいため、特に締まりやすく酸欠になりやすい土壌の場合は中耕がとても重要です。
まずは本葉が伸びた頃にけずったろーで最初の除草をし、20㎝程度に育ったらホーで仕上げの中耕。
この時は鍬で肩の部分もかいて根元に土を寄せてあげます。こうすると後から倒伏しにくくなるのです。
中耕作業は一歩間違うとネギの根を傷つけるので、一定期間水切りをして土壌が乾いている時に行うのが鉄則。
土が湿っている時に行うと、酸素を求めて表面近くに上がってきている根を傷つけてしまうためです。
カシカシ、とリズム良く鍬やホーをふるい、草が瞬く間に削れていく様子を見るのは気持ちがいいものです。
この鍬をふるう作業が、いかにも農業をやっている充実感があって好きなのです。
今でこそ右も左も同じように使えるほどに上達しましたが、最初は見事なへっぴり腰でした。
バイト生も研修生も、みんなそうです。場数をこなすうちにみんな上手になっていきます。
長ネギをやめ、マルチ張りも機械で行うようになった現在では鍬を振るう作業は少なくなりました。
少なくなったからこそ、余計に楽しく感じられるのかなとも思います。かつての長ネギの土寄せ作業の
大変さといったら苦行という言葉がぴったりの重労働で、鍬を振るうのが楽しいなんて感じる余裕は
みじんもありませんでしたから。今となってはそれも良い思い出です。

永香農園の前身、永香自然農園時代の長ネギ畑。株元に大量のもみ殻が見える。
オーナー制度にしたり、土寄せを省くために定植時に30㎝の穴を開けてネギ苗をポンポン
落としていったりと毎年試行錯誤を繰り返していた頃。