冬どりホウレンソウの施肥設計
2019.10.01 21:26|農業|
冬どりホウレンソウの一般的な施肥基準は、
窒素/リン酸/カリ=15㎏/10㎏/25㎏(反当)
施設栽培か露地栽培か、または前作の有無等の条件の違いによって
施肥量の変動はあるけれども、概ねこれが標準値である。
うちの場合、肥料分の流亡が多い露地でしか作らないし、その畑も冬のホウレンソウ専用と
なっている場合が多いので残肥はゼロと考え、施肥設計上の最大量を与える。
また野菜の場合、施肥した肥料の全量が野菜に吸収されて利用されるかというとそうではない。
ホウレンソウだと春44%、夏30%、冬になると14%まで下がる。寒い時期は根の活力が悪くなり、
代謝が落ちるのである。
短期野菜にもかかわらず、ホウレンソウ栽培の施肥設計では留意すべき点が多い。
ホウレンソウは収穫時に5㎎/100g以上の残存窒素量を確保する必要があり、
これを下回ると活性を失い葉の退色・黄化が生じ生育が停滞する。溶脱しやすい痩せた土壌では
地力窒素の培養や有機質肥料などの活用が必要となる。
アルカリ性土壌が大好きなほうれん草に石灰が欠かせないのは周知の事だが、石灰やチッソリン酸カリ等の
肥料分を最大限に効かせるためには、堆肥の投入が欠かせない。なぜならプラスイオンのこれら肥料分は
マイナスイオンに結合していないと雨の多い日本ではすぐに流出してしまうそうから。普通の土の粒子と、
腐植と呼ばれる有機物はそのマイナスの電荷の量が 三桁以上違うらしく、有機物の値が超大きい。
石灰と一緒に完熟堆肥などをたっぷりやって畑のCEC値を高めておくことが必要になる。
以上のことからわかるのは、地力を高めることが良いホウレンソウを作るのに一番大切だということ。
逆に言うと、ホウレンソウが上手に出来る畑では何を作ってもうまくいく。
ホウレンソウは畑の地力を量るのにうってつけの野菜なのである。

昨年の秋冬ホウレンソウ。この15号圃場は赤土っぽい土壌で肥持ちが良く、
ホウレンソウの出来が良かった。今年も1、2月どりのホウレンソウを作る予定にしている。
窒素/リン酸/カリ=15㎏/10㎏/25㎏(反当)
施設栽培か露地栽培か、または前作の有無等の条件の違いによって
施肥量の変動はあるけれども、概ねこれが標準値である。
うちの場合、肥料分の流亡が多い露地でしか作らないし、その畑も冬のホウレンソウ専用と
なっている場合が多いので残肥はゼロと考え、施肥設計上の最大量を与える。
また野菜の場合、施肥した肥料の全量が野菜に吸収されて利用されるかというとそうではない。
ホウレンソウだと春44%、夏30%、冬になると14%まで下がる。寒い時期は根の活力が悪くなり、
代謝が落ちるのである。
短期野菜にもかかわらず、ホウレンソウ栽培の施肥設計では留意すべき点が多い。
ホウレンソウは収穫時に5㎎/100g以上の残存窒素量を確保する必要があり、
これを下回ると活性を失い葉の退色・黄化が生じ生育が停滞する。溶脱しやすい痩せた土壌では
地力窒素の培養や有機質肥料などの活用が必要となる。
アルカリ性土壌が大好きなほうれん草に石灰が欠かせないのは周知の事だが、石灰やチッソリン酸カリ等の
肥料分を最大限に効かせるためには、堆肥の投入が欠かせない。なぜならプラスイオンのこれら肥料分は
マイナスイオンに結合していないと雨の多い日本ではすぐに流出してしまうそうから。普通の土の粒子と、
腐植と呼ばれる有機物はそのマイナスの電荷の量が 三桁以上違うらしく、有機物の値が超大きい。
石灰と一緒に完熟堆肥などをたっぷりやって畑のCEC値を高めておくことが必要になる。
以上のことからわかるのは、地力を高めることが良いホウレンソウを作るのに一番大切だということ。
逆に言うと、ホウレンソウが上手に出来る畑では何を作ってもうまくいく。
ホウレンソウは畑の地力を量るのにうってつけの野菜なのである。

昨年の秋冬ホウレンソウ。この15号圃場は赤土っぽい土壌で肥持ちが良く、
ホウレンソウの出来が良かった。今年も1、2月どりのホウレンソウを作る予定にしている。