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小ネギの品種考

2019.10.08 22:08|農業
今年も6月から毎週のように倒伏に悩まされましたが、一夏通して小ネギを安定供給できたのは
自信になりました。今年を3ヶ月弱残して総括するのは早い気もしますが、見えてきた課題や
改善すべき点を今のうちに考えておきたいと思います。

2月に売る予定だったハウス小ネギがボトリチスでほぼ全滅するという、暗雲立ちこめる滑り出しだった2019年。
その影響が4月末まで尾を引いて、途切れず出荷できるようになったのは一年も半分を過ぎた5月末。

近頃は5月位から暑くなることも多いので、いつ夏用の小ネギに切り替えるかは判断が難しいところですが、
4月までさんぺい、5月末の育苗分から黒泉夏用に切り替えました。ここ数年、私は真夏を除いてほぼ一年を
さんぺいネギで通してきました。さんぺいの品種特性は優れた耐寒性とそこそこの耐暑性、食味の良さと収量性です。
特に私が惚れ込んだのは美味しさと葉身のふくよかなボリューム感で、これは黒泉夏用にも同じ事が言えます。

しかしこの二品種はボリュームがあって柔らかいがゆえに倒伏しやすい。
梅雨時期に収穫適期を迎えたさんぺいのほとんどが倒伏し、黒泉夏用も同時期に作ったブラックキングに
比べると倒伏が目に付きました。私好みのこれらのネギは、抗いがたい魅力と危うさを併せ持つ品種なのです。

倒伏のリスクを承知の上で好みの品種で押し通すか、それとも実利優先の品種にするか。
急いで決める必要はないけれども、今年の経験を忘れないうちに来年の小ネギ品種をある程度
固めておきたい気持ちもありました。

今のところ、

1月~3月・・周次郎、さんぺい
4月・・鴨頭
5月~8月中旬・・黒泉夏用、ブラックキング
8月末~9月・・冬彦、周次郎
10月~12月・・さんぺい、香次郎

で行こうかなと考えています。

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nonogu

Author:nonogu
永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん3人、後継者候補のアルバイト男性一人に研修生一人。主な栽培品目はアスパラ、ネギ、ホウレンソウ、ニンニク、里芋、落花生。

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