痴漢=依存症
2020.01.01 15:32|日々のこと|
中村うさぎさんと斉藤章圭さんの対談を何度も読み返している。
【斉藤章佳×中村うさぎ対談】私たちは痛みを抱えて生きている。「依存症」の根底にある”性の問題”
(後編)「依存症」とは人にうまく依存できない病――斉藤章佳×中村うさぎが考える「私たちが依存症になる理由」
依存症について専門家の斉藤章圭さんと体験者の中村うさぎさんが意見を交わす対談だけれども、
男性の場合、依存症(痴漢や性犯罪の加害者も含む)が性の問題と深く結びついていることや、
その根底には家庭環境で引き継がれた根深い男尊女卑的価値観があるらしいことがわかってきたという。
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斉藤:性暴力の本質は、性欲ではないんです。そこにあるのは、男尊女卑的な価値観だったり、支配欲や征服欲だったりします。
彼らの言葉を借りれば複合的快楽とも言えますね。だから、性欲の問題だけにとらわれてはいけません。
(中略)
そこで、本質はなんなんだろうか、と考えたときに出てくるのが”男尊女卑”という日本の男性優位社会に
根強く残る価値観なんです。日本社会は男尊女卑の社会だと、大々的に言っている人ってあまりいませんよね。
だから、まずはそこを明確にするべきだと思っています。
(中略)
男性が追い詰められて、極限状態になった時の反応は「自死(自殺)」か「性暴力」、つまり「自分を殺す」か
「相手を破壊する」かの二者択一なんです。どうせ死ぬんだったら、強姦してから死のうという発想ですね。
また、痴漢加害者の男性が、被害者の恐怖を想像できないのは、男性が性の対象として消費される経験が
圧倒的に乏しいからだと感じています。女性は性の対象として消費されることが社会やメディアの中で多々ある。
男性はそういった経験が少ないので、“消費されること”のリアルな恐怖を想像することが難しいのかなと。
中村:たしかにそうですね。
男性に「被害者の気持ちになってみろ」、「お前が女性に触られたらどうだ」と言ったとしても、あまりそこに脅威は
感じなさそうです。でも、「体格の良いプロレスラーみたいな人に身体を触られたらどうだ」って言ったらそこで初めて
恐怖を想像できるのかもしれない。
斉藤:ここは男女間において圧倒的に差がある部分ですよね。私たち男性は、性欲のはけ口として見られた経験がないので、
そこに加害者性の欠如があるんじゃないかなと。男性も性の対象として消費される経験があれば、加害者の人たちが、
性暴力を振るわれる女性の怖さを想像できるんじゃないかなと思います。
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私の中には、男性に対する恐怖心と同情という相反する感情が存在する。
男性は、性欲に自らの人生を支配されているように見えることがあるからである。時にはそのために人を殺すことまで
あるのだからよほど抑えがたい衝動なのだろうけれど、女性である私にはその気持ちを理解することは不可能だ。
そしてまた、そういった男性の餌食になるのはたいてい女性なので、どうしたもんかと思う。
犯罪にまで至らなくとも、家庭内や会社の中で男性の力(権力と腕力)に気を遣い、または怯えながら
生きている女性は多いと思う。女と言うだけで低く見られ、一歩下がって男を立てることが当然とみなされる。
問題は、女性達がそういう扱いに余りにも慣れすぎて、特段疑問に思っていないことだ。
釈然としないながらもそういう立場を甘んじて受け入れているから、なかなか社会が変らない。
当事者が声を上げなければ何も始まらないと思うのだが。
かといって、
・・・女性は男の人に、威張られたりとか、意味もなく大きい態度をとられたり、マウンティングされたりすることが多いので、
苦痛は溜まるわけですよね。そういう抑えつけられた復讐感というのが、ラディカルな方向にいくとフェミニストの攻撃性に
なっていくのかなと思って見ているんですけど。
という中村うさぎさんのご指摘にもあるように、フェミニストをこじらせた田〇先生や福〇議員みたいに
なってしまうと、男性はおろか同性からの支持も得られないし。丁度良い加減は難しい。
【斉藤章佳×中村うさぎ対談】私たちは痛みを抱えて生きている。「依存症」の根底にある”性の問題”
(後編)「依存症」とは人にうまく依存できない病――斉藤章佳×中村うさぎが考える「私たちが依存症になる理由」
依存症について専門家の斉藤章圭さんと体験者の中村うさぎさんが意見を交わす対談だけれども、
男性の場合、依存症(痴漢や性犯罪の加害者も含む)が性の問題と深く結びついていることや、
その根底には家庭環境で引き継がれた根深い男尊女卑的価値観があるらしいことがわかってきたという。
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斉藤:性暴力の本質は、性欲ではないんです。そこにあるのは、男尊女卑的な価値観だったり、支配欲や征服欲だったりします。
彼らの言葉を借りれば複合的快楽とも言えますね。だから、性欲の問題だけにとらわれてはいけません。
(中略)
そこで、本質はなんなんだろうか、と考えたときに出てくるのが”男尊女卑”という日本の男性優位社会に
根強く残る価値観なんです。日本社会は男尊女卑の社会だと、大々的に言っている人ってあまりいませんよね。
だから、まずはそこを明確にするべきだと思っています。
(中略)
男性が追い詰められて、極限状態になった時の反応は「自死(自殺)」か「性暴力」、つまり「自分を殺す」か
「相手を破壊する」かの二者択一なんです。どうせ死ぬんだったら、強姦してから死のうという発想ですね。
また、痴漢加害者の男性が、被害者の恐怖を想像できないのは、男性が性の対象として消費される経験が
圧倒的に乏しいからだと感じています。女性は性の対象として消費されることが社会やメディアの中で多々ある。
男性はそういった経験が少ないので、“消費されること”のリアルな恐怖を想像することが難しいのかなと。
中村:たしかにそうですね。
男性に「被害者の気持ちになってみろ」、「お前が女性に触られたらどうだ」と言ったとしても、あまりそこに脅威は
感じなさそうです。でも、「体格の良いプロレスラーみたいな人に身体を触られたらどうだ」って言ったらそこで初めて
恐怖を想像できるのかもしれない。
斉藤:ここは男女間において圧倒的に差がある部分ですよね。私たち男性は、性欲のはけ口として見られた経験がないので、
そこに加害者性の欠如があるんじゃないかなと。男性も性の対象として消費される経験があれば、加害者の人たちが、
性暴力を振るわれる女性の怖さを想像できるんじゃないかなと思います。
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私の中には、男性に対する恐怖心と同情という相反する感情が存在する。
男性は、性欲に自らの人生を支配されているように見えることがあるからである。時にはそのために人を殺すことまで
あるのだからよほど抑えがたい衝動なのだろうけれど、女性である私にはその気持ちを理解することは不可能だ。
そしてまた、そういった男性の餌食になるのはたいてい女性なので、どうしたもんかと思う。
犯罪にまで至らなくとも、家庭内や会社の中で男性の力(権力と腕力)に気を遣い、または怯えながら
生きている女性は多いと思う。女と言うだけで低く見られ、一歩下がって男を立てることが当然とみなされる。
問題は、女性達がそういう扱いに余りにも慣れすぎて、特段疑問に思っていないことだ。
釈然としないながらもそういう立場を甘んじて受け入れているから、なかなか社会が変らない。
当事者が声を上げなければ何も始まらないと思うのだが。
かといって、
・・・女性は男の人に、威張られたりとか、意味もなく大きい態度をとられたり、マウンティングされたりすることが多いので、
苦痛は溜まるわけですよね。そういう抑えつけられた復讐感というのが、ラディカルな方向にいくとフェミニストの攻撃性に
なっていくのかなと思って見ているんですけど。
という中村うさぎさんのご指摘にもあるように、フェミニストをこじらせた田〇先生や福〇議員みたいに
なってしまうと、男性はおろか同性からの支持も得られないし。丁度良い加減は難しい。