思い出のお好み焼き
2020.01.16 20:42|料理とパン、お菓子|
夫が関西出身ということもあり、我が家ではお好み焼きが頻繁に食卓に上る。
私にとっても、子供の頃からお好み焼きは外で食べる最も身近なおやつだった。
実家の近所には行き付けのお好み焼き屋がそれこそ何軒もあったので、粉もの大好きな姉に誘われて
姉妹でよく食べに行った。
ステンレスの取っ手のついたカップには白い粉生地、天かす、キャベツ、真ん中に卵が1個。
それをスプーンで一心不乱にシャカシャカ混ぜる。油をひいて生地を広げ、何回かひっくり返しながら好みの
加減に焼き上げる。刷毛でたっぷり塗ったソースが鉄板に落ちて焦げる匂いも食欲を刺激するのだ。
お好み焼きは自分で焼くから美味しいのに、今では客に焼かせてくれる店がなくなってさびしい限りだ。

プロは生地を数時間寝かせて発酵させておくらしい。キャベツもあらかじめ刻んで水分を飛ばしておくと
生地に混ぜた時にべちゃっとせず美味しくなるそうな。うちでも時間に余裕があるときはそうしているが、
確かにお店で食べるようなサクッとしたとても美味しい生地になる。
記憶に残るお好み焼き屋は数え切れないくらいある中、私が高校生の時に父が連れていってくれた
『茶々』は特に忘れられない店だ。薄くて大きい、いわば一銭焼きみたいなお好み焼きしか知らなかった私が、
小ぶりで厚みのある、サクサクとした本格お好み焼きを初めて食べたのが住吉の『茶々』だった。
初めて行った時は、隠れ家風の小洒落たお好み焼き屋と無骨な父のイメージがどうしても結びつかず、
思春期の娘としては父の別の顔を見たような気がして何となく落ち着かない気分だったのを覚えている。
今なら、そういうひと味違う店を知っているのがいかにも父らしいと思えるのだが。
私にとっても、子供の頃からお好み焼きは外で食べる最も身近なおやつだった。
実家の近所には行き付けのお好み焼き屋がそれこそ何軒もあったので、粉もの大好きな姉に誘われて
姉妹でよく食べに行った。
ステンレスの取っ手のついたカップには白い粉生地、天かす、キャベツ、真ん中に卵が1個。
それをスプーンで一心不乱にシャカシャカ混ぜる。油をひいて生地を広げ、何回かひっくり返しながら好みの
加減に焼き上げる。刷毛でたっぷり塗ったソースが鉄板に落ちて焦げる匂いも食欲を刺激するのだ。
お好み焼きは自分で焼くから美味しいのに、今では客に焼かせてくれる店がなくなってさびしい限りだ。

プロは生地を数時間寝かせて発酵させておくらしい。キャベツもあらかじめ刻んで水分を飛ばしておくと
生地に混ぜた時にべちゃっとせず美味しくなるそうな。うちでも時間に余裕があるときはそうしているが、
確かにお店で食べるようなサクッとしたとても美味しい生地になる。
記憶に残るお好み焼き屋は数え切れないくらいある中、私が高校生の時に父が連れていってくれた
『茶々』は特に忘れられない店だ。薄くて大きい、いわば一銭焼きみたいなお好み焼きしか知らなかった私が、
小ぶりで厚みのある、サクサクとした本格お好み焼きを初めて食べたのが住吉の『茶々』だった。
初めて行った時は、隠れ家風の小洒落たお好み焼き屋と無骨な父のイメージがどうしても結びつかず、
思春期の娘としては父の別の顔を見たような気がして何となく落ち着かない気分だったのを覚えている。
今なら、そういうひと味違う店を知っているのがいかにも父らしいと思えるのだが。