FC2ブログ

農業の未来

2019.01.14 17:36|農業
現在世界では長年の化学農薬や化学肥料の使い過ぎが原因で土壌の疲弊が深刻化し、異常気象による表土の流亡も著しい。
地球上で農耕ができる土の層は人間の表皮程度の厚みしかないそうで、近年、この表土の成分バランスが崩れて野菜が
うまく育たない畑が増えている実感がある。

永香農園では太陽熱消毒以外の土壌消毒は一切行わず、緑肥やぼかし肥料の投入で土壌環境の改善を促してきた。
かたやクロルピクリン等の強い農薬による土壌消毒が、長年の習慣と化している農家の方も少なからずおられる。
それも農協が長年指導してきた方法のひとつなのだろうから、そのやり方を否定することはできない。しかし、昨今の農業を
取り囲む状況を見ていると、土壌消毒をして化学肥料を与え、力ずくで野菜を作るやり方は早晩行き詰まるような気がしている。

農業に不可欠な3大肥料をみても、リン酸とカリは鉱物資源で限りがあり、代替物質のないリン酸に至っては今のペースで
採り続ければ2060年には枯渇するという最悪のシナリオも存在するらしい。

リン鉱石と食糧危機

上は少し古い2008年の日経の記事だが、リン酸資源の枯渇が現実味を帯びてきているのがわかる。
これはリン酸の全量を輸入に頼る日本にとってかなり厳しい状況である。

肥料も種も、その多くが外国から入ってきていることを日頃から意識するのはなかなか難しいが、今から予測を立てて対策を
練っておかないと、いざ事が起きた場合体力のない日本の農家や酪農家は瞬時に干上がってしまう。

農家出身のパートのAさんが子供の頃(今から50数年前)は、田植えは「植え子」と呼ばれる人達が手作業で行っていたそうだ。
当然、耕耘も牛馬が主だったろう。トラクタなどの大型機械が広く普及し始めたのは1960年代以降の話で、そんなに昔の話ではない。
化学肥料や農薬が使われるようになったのも戦後だろうから、今のような農業になったのはつい最近なのである。

肥料や種やガソリンが手に入らなくなったら?という危機感は頭の片隅にいつもある。
過去にもバイオディーゼルが流行った時や中国がリン酸の関税を値上げした時に、日本の農家は肥料価格の高騰に泣かされてきた。
今後もそういう事は起こりうる、というか確実に起こる。機械化以前の農業や昔のお百姓さんの知恵を学ぶ時が来たのかなと思う。

コメント

非公開コメント

07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
プロフィール

nonogu

Author:nonogu
永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん一人、アルバイトの男の子一人。主な栽培品目はネギ、アスパラ、落花生、ほうれん草など。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR