小ネギのボトリチス葉枯病
2019.01.18 17:42|農業|
昨期小ネギのボトリチス葉枯病が発症したハウスで、今期も同じ症状が蔓延し始めた。
定植で重症化する傾向があったため今期は直播きにして様子をみていたが、残念ながら出てしまった。
ネギの病気はさび病などを除いて目視では判別の難しいものが多く、専門機関で顕微鏡による検査を行わないと
原因がはっきりしない。このハウスのネギはおととしの冬に種苗会社に検査を依頼し、ボトリチスと判明した。
寒くなるほど菌の活動が活発になること、菌は土に残って越冬し再発を繰り返すことがボトリチス葉枯病の特徴だという。
連作障害も発生要因のひとつと言われたので、夏場はネギの代わりにモロヘイヤを栽培して冬に備えた。
ボトリチス属菌には灰かび病の原因菌となるシネリア、葉枯病の原因菌であるスカモサなどいくつも種類がある。
発生が予想される圃場には、ネギのボトリチス葉枯病に登録がある唯一の薬剤、ロブラールを欠かさず予防散布
してきたが病気抑制には至らなかった。そこで今期は、原因菌から辿った効果のありそうな他の薬剤も何種類か
散布したのだが抑えられなかった。もうこうなると土壌病害みたいなものなので、葉茎散布だけでは限界がある。
土壌消毒をしないうちのハウスはこういう病気が発生するとダメージが大きい。さび病などは発生圃場で必ずしも
翌年再発するとは限らないのに、ボトリチス葉枯病は毎年律儀に発病する。私はボトリチスがネギの病害で一番
厄介だと思っている。
当面このハウスで冬の小ネギは休むことにした。代わりに前からやりたかったオータムポエムを作ろうかと考えている。
アブラナ科とユリ科は輪作での相性も良いし、オータムポエムは10月に定植したら11月から翌3月まで採れる、
収穫期間の長い野菜。ハウスの有効活用という面でも期待が持てる。

ボトリチス葉枯病が重症化して抜き取った小ネギ。
定植で重症化する傾向があったため今期は直播きにして様子をみていたが、残念ながら出てしまった。
ネギの病気はさび病などを除いて目視では判別の難しいものが多く、専門機関で顕微鏡による検査を行わないと
原因がはっきりしない。このハウスのネギはおととしの冬に種苗会社に検査を依頼し、ボトリチスと判明した。
寒くなるほど菌の活動が活発になること、菌は土に残って越冬し再発を繰り返すことがボトリチス葉枯病の特徴だという。
連作障害も発生要因のひとつと言われたので、夏場はネギの代わりにモロヘイヤを栽培して冬に備えた。
ボトリチス属菌には灰かび病の原因菌となるシネリア、葉枯病の原因菌であるスカモサなどいくつも種類がある。
発生が予想される圃場には、ネギのボトリチス葉枯病に登録がある唯一の薬剤、ロブラールを欠かさず予防散布
してきたが病気抑制には至らなかった。そこで今期は、原因菌から辿った効果のありそうな他の薬剤も何種類か
散布したのだが抑えられなかった。もうこうなると土壌病害みたいなものなので、葉茎散布だけでは限界がある。
土壌消毒をしないうちのハウスはこういう病気が発生するとダメージが大きい。さび病などは発生圃場で必ずしも
翌年再発するとは限らないのに、ボトリチス葉枯病は毎年律儀に発病する。私はボトリチスがネギの病害で一番
厄介だと思っている。
当面このハウスで冬の小ネギは休むことにした。代わりに前からやりたかったオータムポエムを作ろうかと考えている。
アブラナ科とユリ科は輪作での相性も良いし、オータムポエムは10月に定植したら11月から翌3月まで採れる、
収穫期間の長い野菜。ハウスの有効活用という面でも期待が持てる。

ボトリチス葉枯病が重症化して抜き取った小ネギ。