メスの本性
2020.05.30 20:42|日々のこと|
猫を見ていると、人間が理性で抑え込んでいる動物の本性が垣間見えて興味深い。
私が観察した範囲では、発情期を除いてオスの方が優しく、より他者に寛容である。
この点、メスは気にくわない相手を徹底的に排除しようとし、容赦がない。
甘え上手で八方美人なのもオスである。その分可愛いけれど、誰にでも愛想を振りまくので
飼い主に対する忠誠心はちと弱いような気がする。メスの方が気難しく、飼い主以外に
あまり心を開かない傾向があるが、二人きりになると急に甘えん坊になったりする。

小ナスに授乳するナス母さん。オスのクロにはスリスリするくせに、ツゥタンの姿を見つけるや猛ダッシュして
追っ払いにかかる。ツゥタンはメスにしては気が優しいので、ナスにビクビクして可哀想である。
女の敵は女というが、嫁姑問題を例に挙げるまでもなく、女というのは同性に対して厳しい。
遠藤周作のエッセイに、常に同性を品定めし、隙あらば蹴落とそうとしている女の一面を
取り上げた挿話があった。男にはそのようなところはないと断定した上で、氏は女のそういう
性格を、『女というものは、男に因ってしか自分の人生を切り開けないからである』と結んでいた。
縁づく男の甲斐性に、女の一生が左右されていた歴史が長かったせいだろう。生活力のある男を
奪い合う女同士の熾烈な闘いが、男の知らないところで有史以来繰り広げられてきたのである。
然るに、オスが自分の種を残すために若く健康な異性を求め続けるのも、メスが生活の安定のため
強いオスを求めるのも、私達の遺伝子レベルに組み込まれた本能ならば、そういうものだと
諦めるほかなさそうである。
私が観察した範囲では、発情期を除いてオスの方が優しく、より他者に寛容である。
この点、メスは気にくわない相手を徹底的に排除しようとし、容赦がない。
甘え上手で八方美人なのもオスである。その分可愛いけれど、誰にでも愛想を振りまくので
飼い主に対する忠誠心はちと弱いような気がする。メスの方が気難しく、飼い主以外に
あまり心を開かない傾向があるが、二人きりになると急に甘えん坊になったりする。

小ナスに授乳するナス母さん。オスのクロにはスリスリするくせに、ツゥタンの姿を見つけるや猛ダッシュして
追っ払いにかかる。ツゥタンはメスにしては気が優しいので、ナスにビクビクして可哀想である。
女の敵は女というが、嫁姑問題を例に挙げるまでもなく、女というのは同性に対して厳しい。
遠藤周作のエッセイに、常に同性を品定めし、隙あらば蹴落とそうとしている女の一面を
取り上げた挿話があった。男にはそのようなところはないと断定した上で、氏は女のそういう
性格を、『女というものは、男に因ってしか自分の人生を切り開けないからである』と結んでいた。
縁づく男の甲斐性に、女の一生が左右されていた歴史が長かったせいだろう。生活力のある男を
奪い合う女同士の熾烈な闘いが、男の知らないところで有史以来繰り広げられてきたのである。
然るに、オスが自分の種を残すために若く健康な異性を求め続けるのも、メスが生活の安定のため
強いオスを求めるのも、私達の遺伝子レベルに組み込まれた本能ならば、そういうものだと
諦めるほかなさそうである。