奥田英朗『ガール』
2019.01.29 21:33|好きなこと|
伊良部先生シリーズから読み始めてハマった奥田英朗。
短編集『ガール』は、働く女性の姿を通して、男社会で働くことの難しさと女性のたくましさを描いた作品。
徹頭徹尾女性目線で書かれていて、その心理描写の巧みさに私は、奥田さんってばもしかしてオネエ?と
要らぬ心配をしたほどである。
1話目の『ヒロくん』。大企業の女性管理職が、体育会系の年上男性部下との確執に悩む話。この中に出てくる、
『男は立ててもらえるのに、女は立ててもらえないんですか!』
という主人公の悲痛な訴えが切なかった。働く女性であれば一度は抱く疑問ではないだろうか。
それに対する上司の答えは何だったっけ?と、本棚を探すも見つからない。どこやったんだろう?
伊良部先生シリーズと『ガール』は、落ち込んだ時に読むと元気が沸いてくるのだ。
だから常に手元に置いておきたい。後でもう一度探してみよう。
さて、すったもんだの末、終盤主人公が部下に言い放つ台詞が痛快だ。
『そんなに女と仕事をするのがイヤなら相撲協会にでも就職したら?あそこは男しかいないからね』
粒揃いの作品の中でも特に、『ヒロくん』、『ガール』、『マンション』の3編は話の面白さと読後の爽快感が素晴らしい。
男の見栄っ張りなところと狭量な部分がよくわかると同時に、宮仕えの男の悲哀、女の可愛さ、したたかさが余す
ところなく描かれている。女の事がよくわからない、とお悩みの男性にもぜひ読んで頂きたい。特に女性部下を
お持ちの管理職の方はすごく勉強になるんではなかろうか。『ガール』の男性版『マドンナ』と合わせて読むのも、
男女の考え方の違いがよくわかっていい。
女って何かと大変だけど、楽しくもある。女に生まれたこの人生、楽しまなきゃソン!と思える、女子必読の書。
短編集『ガール』は、働く女性の姿を通して、男社会で働くことの難しさと女性のたくましさを描いた作品。
徹頭徹尾女性目線で書かれていて、その心理描写の巧みさに私は、奥田さんってばもしかしてオネエ?と
要らぬ心配をしたほどである。
1話目の『ヒロくん』。大企業の女性管理職が、体育会系の年上男性部下との確執に悩む話。この中に出てくる、
『男は立ててもらえるのに、女は立ててもらえないんですか!』
という主人公の悲痛な訴えが切なかった。働く女性であれば一度は抱く疑問ではないだろうか。
それに対する上司の答えは何だったっけ?と、本棚を探すも見つからない。どこやったんだろう?
伊良部先生シリーズと『ガール』は、落ち込んだ時に読むと元気が沸いてくるのだ。
だから常に手元に置いておきたい。後でもう一度探してみよう。
さて、すったもんだの末、終盤主人公が部下に言い放つ台詞が痛快だ。
『そんなに女と仕事をするのがイヤなら相撲協会にでも就職したら?あそこは男しかいないからね』
粒揃いの作品の中でも特に、『ヒロくん』、『ガール』、『マンション』の3編は話の面白さと読後の爽快感が素晴らしい。
男の見栄っ張りなところと狭量な部分がよくわかると同時に、宮仕えの男の悲哀、女の可愛さ、したたかさが余す
ところなく描かれている。女の事がよくわからない、とお悩みの男性にもぜひ読んで頂きたい。特に女性部下を
お持ちの管理職の方はすごく勉強になるんではなかろうか。『ガール』の男性版『マドンナ』と合わせて読むのも、
男女の考え方の違いがよくわかっていい。
女って何かと大変だけど、楽しくもある。女に生まれたこの人生、楽しまなきゃソン!と思える、女子必読の書。