わたしを離さないで
2020.08.08 21:57|好きなこと|
綾瀬はるか、水川あさみ、三浦春馬君主演のTBSドラマ。
原作は未読、映画も未観賞。だいたいのあらすじはおぼろげに知っていたつもりだけれど、
のっけからショッキングな場面で怖じける。三浦春馬君のショックをひきずったままで観るのは辛い。
あまりにも重すぎるテーマに加えて、主役3人の素晴らしい演技のおかげで涙なしには見られないが、
まったくの暗闇ではなく、ひと筋の光が見えたのは救いだった。
臓器提供のために作られたクローン達が、自分達の置かれた過酷な宿命と向き合いながら、
生まれてきた意味を必死に見出そうとする。予め決められた短すぎる人生。もし自分だったら、
やはり彼らと同じように刹那の悦楽に身をゆだねることでしか気を紛らすことはできなかったかもしれない。
このドラマをみて、希望というものがいかに人間にとって大切なのかがわかった。
いや、希望さえあれば現実がどれほど悲惨であっても生きていけるのだ。
パンドラの箱に最後に残されたもの、それが希望だ。そのわずかな希望が打ち砕かれた時、
私達はそれでも生きる意味を見いだせるだろうか。トモのように、生まれてきて良かった、と
心から言えるだろうか。悲しい結末だったけれど、トモとキョウコは自分のすべてと呼べる相手と出会えた。
互いが互いにとっての希望だったのだろう。
トモが春馬君とかぶって冷静に観られなかった。
トモにとってのキョウコみたいな人が春馬君にいたなら・・・とまた詮無いことを考えてしまう。
もしも本当にこんな世の中が来てしまったら、と思うと戦慄する。
同じ人間であるはずなのに、普通の人間達はクローンに関心を払うことも一片の同情も見せることはない。
臓器提供の果てに命を終える彼らに対してあまりに冷淡だ。こういう描写を見ると現実離れしているように
思えるけれど、今の世の中でも似たようなことは起きていると感じる。
世間やマスコミが不祥事や不始末を起こした人間を一斉に叩く苛烈さは、彼らを死に追いやるまでやめないつもりか、
と見える時もある。松岡農相や笹井芳樹氏を死に追いやったのもそうではないだろうか。豊田真由子や
東出昌大だって、一歩間違えば同じようなことになっていたかもしれない。
人の死でさえ飯の種でしかない人種にとってはよくある出来事なのだろう。
罪の意識を感じるでもなく、次から次に舞い込む刺激的なニュースに上書きされていくだけの・・・。
もしかして春馬君は、こういう世の中に嫌気がさしてしまったのかな、とも思う。
命と生について深く真剣に考えていただろう彼は、今の殺伐とした世に希望を見出せなかったのかもしれない。
原作は未読、映画も未観賞。だいたいのあらすじはおぼろげに知っていたつもりだけれど、
のっけからショッキングな場面で怖じける。三浦春馬君のショックをひきずったままで観るのは辛い。
あまりにも重すぎるテーマに加えて、主役3人の素晴らしい演技のおかげで涙なしには見られないが、
まったくの暗闇ではなく、ひと筋の光が見えたのは救いだった。
臓器提供のために作られたクローン達が、自分達の置かれた過酷な宿命と向き合いながら、
生まれてきた意味を必死に見出そうとする。予め決められた短すぎる人生。もし自分だったら、
やはり彼らと同じように刹那の悦楽に身をゆだねることでしか気を紛らすことはできなかったかもしれない。
このドラマをみて、希望というものがいかに人間にとって大切なのかがわかった。
いや、希望さえあれば現実がどれほど悲惨であっても生きていけるのだ。
パンドラの箱に最後に残されたもの、それが希望だ。そのわずかな希望が打ち砕かれた時、
私達はそれでも生きる意味を見いだせるだろうか。トモのように、生まれてきて良かった、と
心から言えるだろうか。悲しい結末だったけれど、トモとキョウコは自分のすべてと呼べる相手と出会えた。
互いが互いにとっての希望だったのだろう。
トモが春馬君とかぶって冷静に観られなかった。
トモにとってのキョウコみたいな人が春馬君にいたなら・・・とまた詮無いことを考えてしまう。
もしも本当にこんな世の中が来てしまったら、と思うと戦慄する。
同じ人間であるはずなのに、普通の人間達はクローンに関心を払うことも一片の同情も見せることはない。
臓器提供の果てに命を終える彼らに対してあまりに冷淡だ。こういう描写を見ると現実離れしているように
思えるけれど、今の世の中でも似たようなことは起きていると感じる。
世間やマスコミが不祥事や不始末を起こした人間を一斉に叩く苛烈さは、彼らを死に追いやるまでやめないつもりか、
と見える時もある。松岡農相や笹井芳樹氏を死に追いやったのもそうではないだろうか。豊田真由子や
東出昌大だって、一歩間違えば同じようなことになっていたかもしれない。
人の死でさえ飯の種でしかない人種にとってはよくある出来事なのだろう。
罪の意識を感じるでもなく、次から次に舞い込む刺激的なニュースに上書きされていくだけの・・・。
もしかして春馬君は、こういう世の中に嫌気がさしてしまったのかな、とも思う。
命と生について深く真剣に考えていただろう彼は、今の殺伐とした世に希望を見出せなかったのかもしれない。