FC2ブログ

きみはいい子

2020.08.14 18:31|好きなこと
盆休恒例の映画三昧。
これまでは洋画一辺倒で、昨年はトム・クルーズ一色でしたけれど、
今年はちと嗜好が変わりまして邦画優勢であります。

今日は、以前から気になっていた呉美保(オ・ミポ)監督の「きみはいい子」を観ました。
新任の小学校教師(高良健吾)が思い通りにならない子供と全ての責任を学校に押しつける
保護者相手に悪戦苦闘する様子にイライラ。元々子供が好きでない私はフラストレーションを
ためながら観ました。

大人顔負けの屁理屈で教師をやり込める生徒達をみていると、今の教員の置かれた立場が想像できて
心底気の毒になりました。自分の小学校時代にはあんな風に先生にため口をきいたり、
授業中に先生の話をきかずに私語をするなんて言語道断でしたよ。それこそ、ガキの分際で大人を
なめんな!と一喝してもいいくらいです。でも今はそういう事もできないような環境なんでしょうね。
本当に教師受難の時代なんだなぁと思いました。

子供という名の悪魔やな、これじゃあ先生のなり手もいなくなるはずよ・・・と。

潮目が変わったのは、高良健吾と姉の会話です。
生徒に手を焼き、ほとほと嫌気がさした高良健吾に、甥っ子が優しく抱きつき、「頑張って、頑張って」と
励ますのです。いとけない子供の柔らかな抱擁に、高良健吾は気持ちがほぐれていきます。

姉:あの子ね、あたしの真似してやるんだよね、ポンポンって。
  あたしがあの子に優しくすれば、あの子も他人に優しくしてくれんの。
  だから、子供を可愛がれば世界が平和になるわけ。ね、母親ってすっごい仕事でしょ?

その翌日に高良健吾は相変わらず落ち着きのない生徒達に向かって宿題を出します。
「家族に抱きしめられてくること!」と。その宿題を、親から虐待を受けている様子の生徒に
できるか尋ねると、彼は涙を堪えながら『絶対やってきます!』と言い残して帰るのです。
しかしその生徒はその日以降学校に姿を見せなくなってしまうのです。

尾野真千子演じる、娘を虐待する母親も自分の親から虐待された過去を持っています。
このままいけば負の連鎖が娘に受け継がれていくのは明らかでした。同じ心と体の傷を持つ
ママ友(池脇千鶴)は、そんなみずき(尾野真千子)を抱きしめ、「自分も同じだった。
でも近所の優しいおばあちゃんという逃げ場があったおかげで耐えられた」と告白します。
すんでのところで、負の連鎖を断ち切れたのです。

子供が天使になるか悪魔になるか、それはこちらが与える感情次第なんだなと思いました。
愛、とまでいかなくても、優しさを与えることが大切なんだと。
とても良い映画でした。観てよかったです。

コメント

非公開コメント

08 | 2020/09 | 10
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -
プロフィール

nonogu

Author:nonogu
永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん3人、後継者候補のアルバイト男性一人に研修生一人。主な栽培品目はアスパラ、ネギ、ホウレンソウ、ニンニク、里芋、落花生。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR