永香農園日誌

ガソリンスタンドには順番待ちの車の列、スーパーでは水もパンもカップラーメンも全て売り切れ。
まるで初期のコロナ騒動を見ているような光景だった。コロナの時は店全体が殺気立っていたけれど、
今回は少し雰囲気が違っていた。落ち着いていると言うと聞こえは良いが、諦めにも近い雰囲気が漂っていた。

猫のエサと味噌、その他こまごましたものを仕入れて店を後にする。電気とガスが止まったら、
カセットコンロで米を炊き、備蓄してあるインスタント麺と卵かけご飯、海苔とお茶漬けで乗り切るぞ。
悲愴な決意を胸に家路を急ぐ私。

自然には勝てんのやから、ジタバタしたってしゃーない。夫が余裕の表情で言う。
そうなんだけども、今回はさすがに怖い。悪い方に想像力が働くいつもの癖で、人生初の避難所生活を
想像したりして。そんなんなったら農業どころではないぞ。あんなに大騒ぎしたのに大したことなくて良かったね、
とみんなで笑い合えると良いなぁ。


永香農園始まりの場所、なまずの郷前のカマボコハウス。中の小ネギもスクスクと育っている。
８日にも同じ光景が見られますように。


作業場では夫とＫ君が外に積み上げていた大量のコンテナを隣の頑丈な建物に移動。
飛ばされそうな物はすべ建物内にしまい込んだ。


ハウスの住人、ツゥタンとマイケルの安全が一番気がかりだ。荒れた天気の時は二人ともどこか
別の場所へ避難しているが、これほどの台風だと安全な場所は少ない。どうか無事でいておくれ・・・！


甘えん坊で真っ直ぐな瞳のマイケル。