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分げつか、分けつか

2020.09.19 20:46|農業
4連休で浮かれる世間をよそに、今日も農業に勤しむ一日だった。

今収穫している小ネギの黒泉夏用は、九条の血が強いのかよく分けつする品種である。
生育の悪いものほど分けつが激しいので、ある種劣勢の遺伝子を持った種に出やすいのかな、
と思いながら皮をむいている。

DSC024711.jpg
写真のネギは全部1粒の種から分かれたものである。どれも生育不良で大きくなれなかった。
もしかして管理の方法に原因があるのかと気になり、教科書で調べてみた。

・・・分げつの発生には遺伝的な要素の影響が大きいが、発生程度は栽培環境によって大きく変動する。
① 栄養成長:分げつは基本的に栄養成長が盛んな条件で発生しやすい。
② 温度、日長:分げつの発生数は栽培温度が高いほど多く、分げつは高温条件下で発生しやすい。

あと、サイトカイニン処理がどーの、ジベレリン処理がどーのとあったが、専門的すぎて理解できなかった。

DSC024761.jpg
明日から収穫するブラックキング。新しい品種につき、こちらは分けつとは無縁である。
来期の夏の小ネギ品種は黒泉夏用一本に絞る予定なので、ブラックキングはここが最後になる。
定植だと出来がいまいちに思えたこの品種だが、直播きでは見違えるような素晴らしい出来映えである。
やはり直播きの方が特性が発揮されるのだろう。

ブラックキングを諦める理由は色々あるけれど、一番の理由は身の締まりが良すぎるため、皮むきの際に
指がとても疲れるのである。締まりの良さは耐病性の高さに通じる良い点でもあるのだけれど、ヘバーデンが
出た以上指の負担はなるだけ減らしたい。

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Author:nonogu
永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん3人、後継者候補のアルバイト男性一人に研修生一人。主な栽培品目はアスパラ、ネギ、ホウレンソウ、ニンニク、里芋、落花生。

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