小ネギ黒斑病
2020.10.04 20:24|農業|
そろそろ病原菌が活発にが活動し始める季節になってきました。
真夏の間の防除というと虫対策が主で、殺菌剤はほとんど使いません。
近頃の夏は菌が活動するには気温が高すぎて、病原菌も夏休みに入るのです。
今日小ネギの皮むきをしていたところ、黒斑病を発見しました。
コヤツはさび病やボトリチスに比べて防除はさほど難しくない病気の部類に入ります。
初期であればマンゼブ水和剤(ジマンダイセン等)とストロビルリン系薬剤を10日おき位で
ローテーション散布すればさほど重症化することはありません。
ストロビルリン系薬剤に関しては、近年世界的に多くの耐性菌の症例が報告されていまして、
ベと病やウドンコ病にはすでに効果が期待できなくなっているそうです。ストロビルリン系と一口に言っても
アミスター、ストロビー、オリブライト、ホライズン、フリントの5種あり、薬剤の名前も有効成分の名称もそれぞれ違いますが、
どれも同じストロビルリン系です。ややこしいことこの上ないですね。抵抗性の発現を防ぐには、最新のFRACを
時々は確認し、同系統の薬剤を連用しないことが大切です。
100年以上前から使用されているにもかかわらずいまだに抵抗性が報告されていないボルドー液などを
ローテーションに組み込み、特定の薬剤に偏った使い方にならないような工夫が今後は必要になってくると思います。

暗紫色の病斑が特徴の黒斑病。

収穫最終盤になって、ようやく本来の黒泉夏用らしい小ネギが採れました。写真でどこまで伝わるかわかりませんが、
この色つや、ボリューム感、柔らかさに加え、九条の血を濃く受け継ぐ品種ならではの味の良さ。改めて黒泉夏用は
最高の夏用小ネギ品種だと惚れ直しました。
真夏の間の防除というと虫対策が主で、殺菌剤はほとんど使いません。
近頃の夏は菌が活動するには気温が高すぎて、病原菌も夏休みに入るのです。
今日小ネギの皮むきをしていたところ、黒斑病を発見しました。
コヤツはさび病やボトリチスに比べて防除はさほど難しくない病気の部類に入ります。
初期であればマンゼブ水和剤(ジマンダイセン等)とストロビルリン系薬剤を10日おき位で
ローテーション散布すればさほど重症化することはありません。
ストロビルリン系薬剤に関しては、近年世界的に多くの耐性菌の症例が報告されていまして、
ベと病やウドンコ病にはすでに効果が期待できなくなっているそうです。ストロビルリン系と一口に言っても
アミスター、ストロビー、オリブライト、ホライズン、フリントの5種あり、薬剤の名前も有効成分の名称もそれぞれ違いますが、
どれも同じストロビルリン系です。ややこしいことこの上ないですね。抵抗性の発現を防ぐには、最新のFRACを
時々は確認し、同系統の薬剤を連用しないことが大切です。
100年以上前から使用されているにもかかわらずいまだに抵抗性が報告されていないボルドー液などを
ローテーションに組み込み、特定の薬剤に偏った使い方にならないような工夫が今後は必要になってくると思います。

暗紫色の病斑が特徴の黒斑病。

収穫最終盤になって、ようやく本来の黒泉夏用らしい小ネギが採れました。写真でどこまで伝わるかわかりませんが、
この色つや、ボリューム感、柔らかさに加え、九条の血を濃く受け継ぐ品種ならではの味の良さ。改めて黒泉夏用は
最高の夏用小ネギ品種だと惚れ直しました。