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長崎の人

2020.10.22 15:41|好きなこと
原爆資料館から駅へ行くチンチン電車で十数人の修学旅行生らと同乗することになったのだが、
その車中で長崎人の人の良さというか、人懐っこさを改めて感じられる出来事があった。

まずは私の前の席に腰掛けた五十代とおぼしきサラリーマンの男性が、一日乗車券を手にあーだこーだ
話をする女子高生に向かって、彼女らの目的地に行くにはどこで降りればいいかをレクチャーし始めた。
それは若い女性と話をしたいという下心なしに、純粋に親切心からの行動に見えた。

次に私の後ろに並んで座った庶民的な年配女性二人。そのうちの一人が女子高生らに何事か笑顔で話しかけ、
隣の女性も加わって楽しそうな話の輪が出来上がった。さらに右に目を移すと、おじいさんが別の修学旅行生に
『どっから来たと?』と話しを振っているのが目に入った。『へぇそう、愛知?えらい遠いとこから・・・』という会話が
耳に入ってくる。わずか20分足らずの電車移動の間に、である。『車中ではなるべく会話をしないように願います』
という注意書きもあるにはあったが、この際それには目をつぶりたい。ギスギスしている世の中で、何だか心が
温かくなるではないか。コロナ以来何でもかんでも自粛続きで、観光客に来てもらってなんぼの長崎の人達は
人恋しかったろうと思う。そんな中来てくれた修学旅行生に、嬉しくなって話しかけたくなるのもよくわかるのだ。

以前、よく見ていた方のブログに以こんなことが書かれていて、すごく嬉しくなった覚えがある。

・・・
長崎の店は、どこに入っても非常に感じがいい。北関東あたりの有名観光地だと、「その接客態度は何? 
いくら放っておいても客が来るからって…」と呆れてしまうような店もあるし、地方の田舎に行くと、
「なんか警戒してませんか? ワテラ、別に怪しいものじゃございませんが…」と言いたくなるような
内向的な店員に会うことも多々なのだが、さすが国際都市として長い歴史をもつ長崎。それなりの店では、
誰もかれも客扱いがうまい。しかも、いかにも「商売上手」と言うのではなく、丁寧にもてなしてくれている
素朴さも残っている。だから、返って、いったん入ると何も買わずに出てきにくくなる(苦笑)。


私も帰省中に、この言葉を思い出させてくれる店員さんに何人も会った。と言うか、入った全てのお店で
こんな感じだったのだ。慇懃でなく、素朴さと温かみがある。

京都や沖縄で観光客への憎悪すら感じる人に会ったこともある私は、この二箇所には二度と行きたくない。
事ほどさように、そこに住む人達の印象は旅先の印象にそのまま直結するのである。

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Author:nonogu
永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん3人、後継者候補のアルバイト男性一人に研修生一人。主な栽培品目はアスパラ、ネギ、ホウレンソウ、ニンニク、里芋、落花生。

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