英国料理と石焼き芋
2020.11.02 18:57|料理とパン、お菓子|
先日、ロンドン在住の日本人女性のブログを見ていたら、料理担当の英国人のご主人手製のお料理が
写真付きで紹介されていた。鶏のロースト、スペアリブ焼きにスウェーデン風ミートボール等々。
見ているだけで胸焼けを起こしそうな(失礼!)こってりとした料理の数々・・・。ニンジンやらイモやら
大量のゆで野菜も添えてあるにはあるが、真っ先に浮かんだ感想は、”西洋料理ってやっぱ単調・・・”。
料理好きの旦那さんは素直に羨ましいが、あんな肉のかたまり毎晩出されたらかなわんなーと。
独、英、蘭に北欧を含めたゲルマン系の人々は、おしなべて食べることに関心が薄いと言われる。
『世界の家庭料理』みたいな本を見ても、彼の国々のそれは和洋中とバラエティ豊かな日本の家庭料理と比べると
総じて味の変化に乏しく、油っぽい上に野菜が少なく、肉々しいものばかりである。特に差を感じるのは味付けで、
発酵文化を持たないヨーロッパでは塩味主体なのに対し、様々な発酵調味料が発達したアジアでは、味の変化に
富んだ豊かな食文化がを持つ国が多い。
世界のマズい料理で真っ先に名の挙がるイギリス料理だが、そもそも彼らは食べることに興味がないので、
お宅らの国の食べ物は不味いといくら貶されても痛くもかゆくもないのだろう。寒くて痩せた国土ではイモとか
オーツ麦、ライ麦ぐらいしか採れず、そういう環境で自ずと食べることへの情熱を失っていったのではないだろうか。
加えてイギリス人は塩味に鈍感で、英国で食べるものがやけに塩っぱかったり逆にほとんど味がついていなかったり
するというのも、そういう事情があるらしい。
件の日本人女性、日本に一時帰国した時に近所のスーパーで売っている石焼き芋にハマってしまった。
毎日のように自転車を漕いでスーパーに通い、石焼き芋を買うのが楽しみだったそうである。
『あぁ美味しい。イギリスにはこんなに美味しい食べ物はありません・・・』としみじみ書いておられたのが面白く、
そっかー、イギリスに長く住んでいると石焼き芋に感動できるようになるのか、と彼の国の無味乾燥な食事情を想像し、
なんだか気の毒になった私である。
写真付きで紹介されていた。鶏のロースト、スペアリブ焼きにスウェーデン風ミートボール等々。
見ているだけで胸焼けを起こしそうな(失礼!)こってりとした料理の数々・・・。ニンジンやらイモやら
大量のゆで野菜も添えてあるにはあるが、真っ先に浮かんだ感想は、”西洋料理ってやっぱ単調・・・”。
料理好きの旦那さんは素直に羨ましいが、あんな肉のかたまり毎晩出されたらかなわんなーと。
独、英、蘭に北欧を含めたゲルマン系の人々は、おしなべて食べることに関心が薄いと言われる。
『世界の家庭料理』みたいな本を見ても、彼の国々のそれは和洋中とバラエティ豊かな日本の家庭料理と比べると
総じて味の変化に乏しく、油っぽい上に野菜が少なく、肉々しいものばかりである。特に差を感じるのは味付けで、
発酵文化を持たないヨーロッパでは塩味主体なのに対し、様々な発酵調味料が発達したアジアでは、味の変化に
富んだ豊かな食文化がを持つ国が多い。
世界のマズい料理で真っ先に名の挙がるイギリス料理だが、そもそも彼らは食べることに興味がないので、
お宅らの国の食べ物は不味いといくら貶されても痛くもかゆくもないのだろう。寒くて痩せた国土ではイモとか
オーツ麦、ライ麦ぐらいしか採れず、そういう環境で自ずと食べることへの情熱を失っていったのではないだろうか。
加えてイギリス人は塩味に鈍感で、英国で食べるものがやけに塩っぱかったり逆にほとんど味がついていなかったり
するというのも、そういう事情があるらしい。
件の日本人女性、日本に一時帰国した時に近所のスーパーで売っている石焼き芋にハマってしまった。
毎日のように自転車を漕いでスーパーに通い、石焼き芋を買うのが楽しみだったそうである。
『あぁ美味しい。イギリスにはこんなに美味しい食べ物はありません・・・』としみじみ書いておられたのが面白く、
そっかー、イギリスに長く住んでいると石焼き芋に感動できるようになるのか、と彼の国の無味乾燥な食事情を想像し、
なんだか気の毒になった私である。