やれ物価高だ賃上げだと世間はかまびすしい。
買い物をしていると確かに色々なものが値上がりしていると感じるが、
野菜の値段は農家が望むほどには上がっていない気がするのは思い過ごしだろうか。
一粒の種を、スーパーに並ぶような立派な野菜に育てるまでには途方もない手間とお金がかかる。
肥料を与えて土を整え、草と虫と病気に負けないようこまめに世話をし、数か月、時には一年近い時間をかけて
ようやく一人前の野菜として出荷できるのである。
人間の赤ちゃんと同じで、野菜は一人では大きくなれない。
人が一生懸命手をかけ愛情込めて育て、かつ運よく天候に恵まれて初めて売れる野菜になる。
こういう、畑に足を運ばなければ見えてこない農業の現実を、消費者にはわかってほしいと切に願う。
数年前に比べ、農業資材のほとんどが”異次元に”値上がりしている。
その値上がり分が野菜の価格に反映されているかというと、そんなことはまったくない。
私が農業を始めた15年以上前から種は1.5倍、肥料に至っては2~3倍に跳ね上がっているのに、
ほうれん草や小ねぎは十年一日のごとく一袋100円で売られている。
コスト増を価格に転嫁できない農家の涙ぐましい努力を知っているから、
世間の”野菜が高い”というボヤきも私の耳には空虚に空疎に響く。
卵がようやく上がったと思ったら、じわじわ下がってきた。
飼料を輸入に頼る養鶏農家や畜産農家は円安で大打撃のはず。
バターの価格も上がったけれど、酪農家の生乳売価に反映されているかどうかはわからない。
消費者が国産のバターやお肉、卵、野菜をいつでも手に入れられるのは、生産者の涙ぐましい努力あってこそだ。
どうか値段ばかりにとらわれず、そこにも思いを馳せて欲しい。
私の心からの願いである。
買い物をしていると確かに色々なものが値上がりしていると感じるが、
野菜の値段は農家が望むほどには上がっていない気がするのは思い過ごしだろうか。
一粒の種を、スーパーに並ぶような立派な野菜に育てるまでには途方もない手間とお金がかかる。
肥料を与えて土を整え、草と虫と病気に負けないようこまめに世話をし、数か月、時には一年近い時間をかけて
ようやく一人前の野菜として出荷できるのである。
人間の赤ちゃんと同じで、野菜は一人では大きくなれない。
人が一生懸命手をかけ愛情込めて育て、かつ運よく天候に恵まれて初めて売れる野菜になる。
こういう、畑に足を運ばなければ見えてこない農業の現実を、消費者にはわかってほしいと切に願う。
数年前に比べ、農業資材のほとんどが”異次元に”値上がりしている。
その値上がり分が野菜の価格に反映されているかというと、そんなことはまったくない。
私が農業を始めた15年以上前から種は1.5倍、肥料に至っては2~3倍に跳ね上がっているのに、
ほうれん草や小ねぎは十年一日のごとく一袋100円で売られている。
コスト増を価格に転嫁できない農家の涙ぐましい努力を知っているから、
世間の”野菜が高い”というボヤきも私の耳には空虚に空疎に響く。
卵がようやく上がったと思ったら、じわじわ下がってきた。
飼料を輸入に頼る養鶏農家や畜産農家は円安で大打撃のはず。
バターの価格も上がったけれど、酪農家の生乳売価に反映されているかどうかはわからない。
消費者が国産のバターやお肉、卵、野菜をいつでも手に入れられるのは、生産者の涙ぐましい努力あってこそだ。
どうか値段ばかりにとらわれず、そこにも思いを馳せて欲しい。
私の心からの願いである。