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7/12(火)

2022.07.12 17:43|日々のこと
時間がたつにつれて、安倍さんはもういないのだという実感がジワジワと増してきた。
言いようのない喪失感が、日を追う毎に大きくなっている。

世間知らずの昭恵さんがおかしな輩に騙されたりはしまいか、とか本格的にお酒に溺れはしまいかなどと
気がかりだったけれど、庇護者を失ったという意味では我々も同じなのである。

感傷的になりすぎて故人を美化し過ぎてんじゃないの?と思われるだろうか?
私はそうは思わない。続々と各国から寄せられる安倍元首相への哀悼のメッセージを見るにつけ、
日本が逸した国益の大きさに暗澹たる気持ちになる。彼らが心から安倍さんを悼み、
その早すぎる死を悲しんでいることが伝わってくるからだ。

もちろん、安倍さんの誠実で穏やかな人柄が好まれたということもあるだろう。
しかし、国のトップを張った者同士、人柄が良かったというだけでこれほど惜しまれるだろうか。
国対国の交渉は自国に有利になるよう互いがしのぎを削る真剣勝負の場だ。そういう場で何度も安倍さんと
対峙した彼らが畏怖したのは、安倍さんの中にどっかと根付いた祖国愛ではなかったかという気がする。

安倍さんの国益を守るという断固たる姿勢、そして日本人としての誇りを目の当たりにし、明らかにそれまでの
日本の首相とは異質のものを感じとったはずである。なにせ、戦後長らく”土下座外交”と揶揄されるくらい
日本の外交は弱腰が伝統だったのだから。そして安倍さんは常に相手の立場を慮る気配りの人でもあった。
強い信念と人間的な優しさを併せ持つ安倍さんが、国同士の橋渡し役として頼りにされたのも当然と言えば当然だった。

海外では、自国の歴史文化に疎い人間、自国に愛着を持っていない人間ははなから尊敬されない。
いくら外国語が堪能でも、話す内容が空っぽでは対等な関係を築くことなどできないのである。

その点自虐史観で育った日本人は祖国愛を抱くことに後ろめたさを感じてしまうから、日本を悪く言ったり謙遜したりしがちだ。
バブル以降ますます自信を喪失し、うなだれていた日本人を鼓舞し、日本は長い歴史と独自の文化を持つ素晴らしい国なんだよ、
胸を張ろう、そしてみんなでもっと良い国にしていこう!と進むべき道を指し示してくれたのが安倍さんだったと私は思う。

惜しい人を亡くした、という言葉では到底足りない。

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Author:nonogu
永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん3人、後継者候補のアルバイト男性一人に研修生一人。主な栽培品目はアスパラ、ネギ、ホウレンソウ、ニンニク、里芋、落花生。

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