永香農園日誌

シロオビノメイガが出始めた。コイツは夏から初冬まで長期にわたってホウレンソウを
食害する重要害虫である。小ネギとモロヘイヤにはヨトウムシが散見されるようになってきた。
モロヘイヤは多少虫に食われてもビクともしないが、小ネギは影響が大きいため防除時である。

里芋やサツマイモにも巨大なススメガの幼虫が付いてくる頃である。私も伊達に百姓を１０年以上
やっているわけではないから、ヨトウムシ程度なら手でつぶせるけれども、ススメガだけは無理。
こいつらに遭遇すると総毛立ってしまうくらい苦手な虫である。たぶんこの先何十年農業をやろうとも、
スズメガが平気になることはないだろう。

しかし、今は農薬で一網打尽にできるからまだまし。無農薬時代、８月に入るとアスパラにヨトウムシが
大発生するのがお約束だった。その数、何千どころか何万、何十万である。一匹ずつ捕殺していても
埒があかないから、枝ごと揺さぶってぼとぼと落ちてきたヨトウムシを足で踏んづけていたものだ。
箱入り娘の私（大嘘つきです）にとって、あの作業は苦行以外の何ものでもなかった。

これから虫との熾烈な戦いのシーズン開幕である。心してかからねば。