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2020.07.21 21:41|好きなこと
私は民放ドラマを見ないので、三浦春馬君を映画版『永遠の0』でしか拝見したことがなかった。
三浦春馬君に対しても、同年代の他の俳優達と区別がつかない程度の知識しかなく、何故自分でも
これほど気持ちが塞いでいるのかよくわからない。

30歳という年齢で自ら縊死を選んでしまった事。これが何よりショックだった。
彼の出演作品に寄せられたコメントを見ても、”なぜ、どうして?”というものばかり。

他者に対する不寛容がはびこる今の日本は、彼のように繊細な感受性を持つ人には生きづらかったろうと思う。
ネットリンチが横行し、ワイドショーではコメンテーターという名のクレーマー達がよってたかって他人様の行状に
文句を言いまくる。まるで自分達は世直しをしているんだと言わんばかりに・・・。
あんた達は他人の事をとやかく言えるほどご立派なのか?と私は彼らに問うてみたい。

役者をやめて故郷に戻り農業をしたかった、という記事も読んだ。
大勢の人達の生活を背負っていたのだろうし、数年先まで仕事が決まっていたのであれば
簡単に投げ出せない事情もあったろう。それでも、自分の命より価値のあるものなどこの世には存在しないのだ。
どのような代償を払ってもやりたいことをやって欲しかった。追い詰められたら逃げていい。
それは決して弱虫でも卑怯でもない。

真央ちゃんも将来は自給自足の生活をしたいと言っているらしいけれど、田舎に引っ込んで
農業をしたいと言い出す人はたいてい人間関係に疲れているものである。かつての私がそうだった。

実際にやったら農業はそんなに甘くなかった。でも、人間関係のストレスは勤めている頃とは
比較にならないほど少なく、ひたすら野菜と向かい合う日々を送るうち、心身ともに丈夫になった。
元来農耕民族の日本人は農業が一番合っているのだ。生きることに疲れたら、農業をすればいい。
余裕ができたら、社会にうまく馴染めない人や人間関係に疲れた人達を受け入れたいという思いもある。
社会人としては立派な落ちこぼれである私には、彼らの気持ちがよくわかるから。

日本という国はこれから確実に老いていく。間違いなく貧乏になっていく。
それが世の理だ。そうなったらなったで本来の農民にかえってみんなで土を耕せば良い。
その方がよほど幸せな人生を送れるはずである。


多部未華子と三浦春馬君が甘酸っぱい青春の恋を見せてくれる『君に届け』。
春馬君の笑顔がまぶしい。この笑顔にもう会えないのが悲しい。どうか天国で安らかに・・。
2020.07.21 09:14|日々のこと
K君夫妻の慰労会の下調べも兼ねて、自宅近くの焼き肉屋さん「カルビ家」に行ってきた。
梅雨明けしたかと錯覚するようなモーレツな暑さにバテてしまって、いっちょ肉でも食べて
精をつけるかという気分でもあった。

こちらはお肉屋あんずが始めたお店で、現在は元従業員の方がやっているらしい。
食べ放題でも美味しいとレビューの評価も上々で、期待感が膨らむ。

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生とウーロン茶で乾杯。チャンジャ、ペアセット(2~3人前)、石焼きビビンバを注文。
カルビ、ロース、ホルモン、ウィンナー、タン盛り合わせ。う~ん、何か輸入牛肉っぽい味。
ビビンバとウィンナーは美味しかった。黒毛牛→黒毛和牛とランクを上げれば美味しいお肉に
ありつけたのかも。しかしペアセットだって4200円、安くはない。お店選びは難しいのう。

お店を出て目の前の福間海岸を久しぶりに散歩。夕日がきれい。
ここは海岸に沿って岡垣のぶどうの樹が経営する飲食店やウェディング会場が建ち並ぶ。

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気になったのはグランピングという施設。コテージ風のお洒落な宿泊施設で、平日の月曜日なのに
ほぼ満室だった。大繁盛である。それも納得の、一度泊まってみたいと思わせる魅力的な施設だった。

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薄暮をバックに黄昏れる夫。風が心地良かった。家から歩いて行ける距離にもかかわらず、
年に1回も来ないのだ。海を見ていると日頃の小さな悩み事などどうでも良くなってくる。
もっと来る時間を作りたい。
2020.07.20 22:53|好きなこと
自分の中で生涯最高の映画の1本が、『バックマン家の人々』。
30年前に出会って以来、折に触れて見返しています。
日本語で同族、血族と訳される”Parenthood”という原題の通り、
親子、夫婦、きょうだい、家族について考えさせられる作品です。

ホームパーティで集ったバックマン家の面々。そこに一家の爪弾き者である末っ子の次男が
子連れで戻ってきたことがきっかけになり家族間の様々な問題があぶり出されていきます。

父親役のジェーソン・ロバーズ、長男ギルにスティーブ・マーチン、バツイチの長女ヘレンにダイアン・ウィースト、
その娘役にマーサ・プリンプトン、娘の恋人テッドにキアヌ・リーブス、ダイアン・ウィーストの息子役で当時まだ
リーフ・フェニックスだったホアキン・フェニックス、リック・モラニスにトム・ハルスと豪華な名優が顔を揃えた作品です。
それに、リバー・フェニックスと縁の深い人達がたくさん出ているのも感慨深いです。

物語はギルとヘレン一家の話を軸に展開していきます。ギルは良き夫で良き父親であり、堅実な人生を歩む自分を
敬遠する父親、そのくせ風来坊で親に迷惑ばかりかける末っ子にはどこまでも甘い父親に対する不信感を拭えません。
そんなこんなで親子の間には長年ぎくしゃくした空気が流れています。

最終盤、末っ子に振り回され疲れたジェーソン・ロバーズがギルの元を訪れ、苦しい胸の内を吐露します。
父さんが僕に相談事だって?ありえない、という風に大げさに驚くギル。

---親にとって子供はいくつになっても子供なんだ。見捨てることなんかできない、
お前は良い父親だ。どうすればいいかわかるだろう?


---僕は良い父親なんかじゃない。ケヴィンは神経質で癇癪持ちだし、
娘は学校でキス魔と呼ばれ、末っ子は末っ子で・・・


と3人の子供それぞれに手を焼いていることを話します。
親の心子知らず、子供の心親知らず。父親が自分に抱いていた感情が幼い頃のある出来事が
きっかけであることを聞かされ、ショックを受けつつも今の自分の心境に重なるものがあると気付くギル。

---お前は心配し過ぎるんだ。子供の頃からそうだった。なぁに、大丈夫さ。
ジェーソン・ロバーズはそう言って息子の頬を軽くぽんぽんと叩き、去って行きます。

父と息子の関係に雪解けが見えた良い場面です。

一方のヘレン。毛嫌いしていた娘の彼氏が、心を閉ざし反抗的だった息子の良き相談相手となってくれたことで
バラバラだった家族がふたたびまとまり始めます。

親から虐待を受けていたらしいテッドがヘレンに

---オレの親父は子供の頭にタバコの火を押しつけるような奴だった。
車を運転するのにも免許がいるのに、親には免許がなくてもなれる


という台詞が、この作品のテーマという気がします。
今以上に児童虐待が深刻化すると、親になるにも免許が必要な時代が来るかも知れません。
2020.07.19 21:29|農業
NIPPPON TABERU TIMES より~にんにく農家 井上さんの挑戦~

農畜産業でコロナの影響をもろに受けているのは和牛やメロン等の高級品です。
私達みたいな、地元の消費者相手の農家はさほどコロナの影響は受けておらず、
むしろ地元産の野菜の人気が高まったおかげで産直場の売上は伸びているくらいです。

それに、就業先としての農業の人気が高まっている実感もあります。インバウンドで好況だった観光業や
飲食店がコロナ禍でバタバタと潰れていく中でも、農業は盤石でした。やはり食糧生産に関わる産業は強いです。

にんにく農家の井上さんも実際のところコロナの影響はあまり感じていないということです。ただしコロナ以降、
インターネットを通じた売上が格段に伸びたと言います。買い物にも旅行にも行けない消費者がポケマル
(ポケットマルシェ)等から商品を買う機会が増えているのだろうと。ふ~ん、ポケマルは以前ちょっと興味があって
調べたことがあります。その時はインターネットにまで回せるモノがなかったので調べたきりになりましたが、
インターネットでニンニクを買う人がそんなにいるんですね。

今年のニンニクは暖冬のせいで半分ほどがボウズだったそうです。うちもそうでした!
いずこのニンニク農家も暖冬には頭を悩ませているんですね。コロナよりも井上さんが心配しているのは、
豪雨被害や暖冬などの気候の変化と、弱体化していくであろう日本経済の先行きだそうです。
対策のひとつとして、葉物に比べ環境や病害虫の影響が少ない根菜類の作付けを増やしていく予定とのことでした。
農家も色々なことを考えないといけなくなって大変です。
2020.07.18 21:55|日々のこと
近頃心の平安をかき乱すような出来事がいくつかあって、やや意気消沈気味。
ひとつひとつは小さな事だけれど、そういうのがいくつも重なれば精神的にはかなり堪えるものである。

そんなところへダメ押しのように、三浦春馬君自殺の報が飛び込んできた。
特にファンではなかったけれども、花も実もある前途有望な若者が自ら命を絶つなんて辛すぎる。
一部では彼のSNSのつぶやきに対して心ない誹謗中傷があったとか・・・。またもやSNSである。

使いようによっては便利な道具だとは思うが、すでに害の方大きいんじゃないかという気がする。
いい年こいた知り合いにもSNS中毒の人がいるけれど、時間と神経の無駄遣いにしか思えない。 
心を健やかに保ちたいなら、極力関わらない方がいいと思う。 
先日3歳の娘を放置して餓死させた若い母親のインスタグラムには、6千人近いフォロワー数があった。
しかしそのうち一人として子供を預けられる関係の人はいなかったのである。

SNSの功罪について考えさせられる事件が続く・・・。
2020.07.18 21:26|農業
黒泉夏用を35箱播種。今日まいた小ネギは一年で最も高値になる9月収穫予定のものです。
6月に催芽せずに仕込んだ苗が壊滅的な状態で、失敗は許されないという背水の陣でのぞみました。

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6月中旬に仕込んだ苗(左)と7月初めに仕込んだ苗(右)。7月の分は催芽した種を使ったのでばっちり揃ったものの、
催芽せずにまいたものは惨憺たる出来。こんな失敗は何年ぶりだろう。はっきり言ってネギ屋の名折れだ。情けない。

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催芽種専用にオーダーしたポットシーダーを今日初めて使った。新品ピカピカで気分もウキウキ。
2020.07.17 21:20|農業
8月中旬までの一ヶ月予報によると、九州北部の気温は平年並み、降水量は平年より多め。
日照時間は平年より少なく、7月末までは前線の影響を受けるため、梅雨明けはそれ以降になりそうです。

各地の農産品で日照不足の影響が報告されていますが、当地でもモロヘイヤなど日照量が必要な
野菜の生育が悪く、ハウス野菜にも影響が出ています。一日も早く梅雨が明けてくれることを祈ります。

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今日の晩ご飯は酢鶏です。食欲が落ちやすい今の時期は、料理に酸味を効かせると食が進みます。
鶏胸肉のイミダペプチドで活力アップと一石二鳥の献立です!味付けはケチャップ、リンゴ酢、醤油、
砂糖、鶏がらスープ等。

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最近お気に入りの料理とお菓子の本。アメリカ南部の料理、ドイツ菓子というマイナーなもの。
作ってみようという気にはあまりならないのですが、読み物としての面白さがあります。
2020.07.16 20:22|農業
覚えていないくらい久しぶりにお日様を拝んだ気がします
欧州では、ほとんど日が射さない長い冬の間に精神を病む人が多いそうですが、
それもわかる気がします。日光って実に有り難いものだと、今年の梅雨は改めて思いました。

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さて、晴れて喜んでいるのは人間だけにあらず。濡れるのが苦手な猫達も喜んでいます。
マイケルとツゥタンはすっかり打ち解けた様子で、私もすごく嬉しいです
オスにしては大人しいマイケルと、たくさんの猫達を受け入れてきたツゥタン。
いずれは仲良くなるだろうと思いつつ、いつになく素っ気ないツゥタンの態度がちと不安でした。
が、天候不良の間に仲間意識が芽生えたのかも知れません。あんたたち、仲良くしなさいよ~。

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かつれ児(かつれご:長崎弁で飢えた子供の意)マイケル君。飢え死にしかけたトラウマがそうさせるのか、
食べ物に不自由しなくなっても常にお腹を空かせています。一時期のガリガリ君を脱し、ふっくらしてきました。

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夫に遊んでもらうマイケルとツゥタン。かわいい~
2020.07.15 20:22|農業
一番最初に播種した21号圃場のモロヘイヤも、あと1週間ほどでようやく収穫開始です。

雨続きで元々田んぼの畑は水浸し。梅雨明けしないと入ることもできません。
温床育苗して6月から出荷した昨年に比べると、だいぶ出遅れてしまいましたが
作付け面積は去年の2~3倍増しなので、8月中旬頃から大量に売りさばきますよ~!!

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だいぶハゲチョロケですが、補植用に作っておいた苗3000株超を畑が乾き次第植えていきます。
しかし補植だけでは苗が大量に余ってしまうので、至急畑を1~2枚用意せねば足りません。
2020.07.14 21:04|日々のこと
収穫した曲がり小ネギを新聞紙で包んでいたら、”経験したことのない大雨”という大見出しと、
水に浸かった街の写真が。はて、いつの記事だろうと確認したら、2017年とある。
水に浸かっていたのは朝倉で、九州北部豪雨の記事であった。

毎年日本のどこかが豪雨災害に見舞われる状態のため、記憶が前後してよくわからなくなっている。
これまでとは明らかに違う雨の降り方は、一説によるとインド洋の海水温の上昇が一因らしい。

中国でも”観測史上類を見ない”大雨で現在大変な事になっているようで、被災者の数3000万人超、
世界最大の水力発電ダムである三峡ダムに決壊の危険が差し迫っているとかなんとか。
世界中どこもかしこも弱り目に祟り目である。

私もいい加減雨にうんざりしてきた。こうも雨が続くと気分も塞いでくる。
断続的な大雨で大切な畑の土はすでに大量に流出している。
早く梅雨が明けて欲しいとそればかり願っている。
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プロフィール

nonogu

Author:nonogu
永香農園
福岡県福津市上西郷地区で農業をしています。夫婦二人にパートさん3人、後継者候補のアルバイト男性一人に研修生一人。主な栽培品目はアスパラ、ネギ、ホウレンソウ、ニンニク、里芋、落花生。

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